防犯対策|いろいろな犯罪事例を知って安全な留学を

フィリピン留学で防犯対策

フィリピン・セブの語学学校は、外部から進入ができない構造の上、ガードマンが常駐し、多くの学校で監視カメラが設置されています。

また、日本人が遊びに行くようなショッピングモールや、ビーチリゾート、レストラン、観光地などの多くでも、ガードマンが目を光らせています。

基本的に、このような管理下は安全ですが、それでもなお、安全管理は自己責任という考えで、犯罪を防止するために「自分の身は自分で守る」という適度な危機管理意識を常に持って行動することが大切です。

フィリピンでは盗難・紛失等の被害にあった場合、戻ってくる可能性はほぼ皆無です。

事件が発生して巻き込まれてしまっても、「警察に届け出れば、日本の警察のように積極的に捜査して迅速に解決してくれる。」というわけにはいきません。

また、学校はトラブルが発生しないように努めていますが、被害者生徒が弁償等を得るための法的手続きを代行してくれるわけではありません。

例えば、学校内で生徒間の盗難事件が発生してしまった場合、学校は地元警察に通報して犯罪を犯した者を連行してもらったり、証拠等を警察に提出したり、被害者生徒に弁護士を紹介する等の対応はしてくれるかもしれません。

けれど、そこから先は、被害者本人が多くの時間を割いて手続きを行わなければならなくなります。

安全対策について、十分に理解した上でセブに渡航すれば犯罪は未然に防ぐことができ、楽しく充実した留学生活を送れます。

当社が掲載するセブの治安と防犯対策情報の根拠とは?

  • 当社のセブ在住日本人職員と、セブで生まれ育ったフィリピン人職員が真剣に協議を重ねた内容です。
  • 安全対策情報のベースは、セブ領事事務所の当時の事務所長に確認・アドバイスをいただき作成しています。
    日本人の安全を守り、犯罪対策情報を収集している大使館・領事館が提供した内容を、優先順位の高いものから掲載しています。
  • 当社CEBU Englishの代表は、セブ領事事務所で定期開催される、語学学校の日本人担当職員向けの『セブ留学生活安全対策会合』の代表幹事を長年、務めていたこともあり、そこで得られる情報を速やかに反映させています。

セブ島の治安と防犯対策

セブ島、マクタン島の治安はフィリピンの代表的都市の中では良い方だと言われています。

学校⇔ショッピングモール、学校⇔レストラン、学校⇔ビーチリゾート等をタクシーで移動して、その先々で楽しんでいる分には、トラブルが発生することはほとんどありません。

フィリピンのタクシー代は日本人の感覚ですと格安で、セブ市アップタウンからダウンタウンまでが150~400円前後と、気軽に安全なタクシーを利用することができます。

しかし、セブは日本を基準にすると、留学生や外国人観光客が出入りするような場所であっても、盗難等の軽犯罪は多くあり、ごく稀に、凶悪犯罪が発生することもございます。

セブは日本人を含む多くの外国人が暮らし旅行に訪れる場所です。過度に怖がったり不安を感じる必要はありませんが、日本と違って、全ての場所で無防備でいても安全というわけにはいきません。

具体的には以下のような点に心がけて行動してください。

学校内外での注意事項

貴重品から目を離さず、常に身の回りに置く
レストランでトイレに行くとき等、荷物を席に置いたままにしないでください。
口の開いた鞄は使わない
口の開いた鞄はスリ等に狙われやすいです。
安全な場所以外では、華美な服装・アクセサリーを身につけない
詳しくは女性のお洒落を参考にしてください。
外出時は出来るだけ複数人で行動する
1人で出かけることが必ずしも即、危険に繋がるということではありませんが、念のため、グループ行動をされることをお勧めします。
知らない場所や、細い路地、深夜の外出は出来るだけ避ける
言わずもがなですが、人目のない場所には気を付けましょう。
徒歩や乗合バス(ジプニー)を避け、タクシーを利用する
徒歩や、不特定多数の乗車するジプニーでは、スリなどの盗難が起こりやすいです。

そして、ここ重要です。
ジプニー内でスリ等の盗難被害に遭われて警察に届け出ても、保険会社に申請するためのポリスレポートを作成してくれない場合がございます。

貴重品、高額の現金、カード類はできるだけ持ち歩かない
カメラは撮影時以外は、鞄から取り出さない
カメラなどの機器も、盗難がよく発生します。
携帯電話を路上で使用しないで下さい。
携帯電話機は当社のレンタル用品の利用をお勧めします。
高額な日本の携帯電話機の外出時の利用は万が一の紛失を考慮するとお勧めいたしません。
いかなる場合でも知らない人に物を貰わない
例:バーでお酒やタバコ等を貰った場合、睡眠薬や違法薬物が混入されている可能性があります。
フィリピン人だけでなく、欧米人、日本人等が相手でも気を許さないようにしましょう。
バーで欧米人に、お酒を奢って貰い睡眠薬が入っていてトラブルに巻き込まれた事件が複数件、報告されています。
街中で知らない人に声をかけられてもついていかない
イカサマ・トランプ賭博詐欺の邦人被害が多数、報告されております。
麻薬等、ドラックには絶対に手を出さない
フィリピンでは麻薬の所持、使用、売買は重犯罪です。
軽い気持ちで手を出してしまうと一生帰国できなくなる可能性があります。また、留学中に知り合った方から、日本の知人に荷物を渡して欲しいなどと言う依頼があっても断るようにしてください。万が一、その荷物の中に日本への持込が違法なものが入っていないとも限りません。
お金の貸し借りはしない
金銭の管理は全て自己責任です。

個人間のお金の貸し借りで万が一、トラブルに発展したとしても、当社及び学校は一切の責任を取れません。トラブルに巻き込まれない為にもお金の貸し借りには十分にご注意ください。

お酒の飲み過ぎに注意
特に、深夜のディスコ等の薄暗い場所での過度の飲酒、飲酒後に踊る等の行為は防犯意識を低下させるため、大変危険です。

学校の中での注意事項

貴重品はスーツケースに鍵をかけてしまう
特に、現金、カード類、デジカメや携帯音楽プレーヤー等の小さい物は使わないときはスーツケース内にしまってください。
学校内であっても荷物を置きっぱなしにしない
自習室や食堂の席を自分の荷物で席取りするのはやめましょう。
例えば、学校の自習室でパソコン、電子辞書、携帯電話、教科書などで場所取りをしていて盗難に遭った事件が報告されています。

犯罪事例と対策

イカサマ・トランプ賭博詐欺

フィリピン・セブに旅行や留学で訪れていた人が狙われることが多いのが『イカサマ・トランプ賭博詐欺』です。
実際にあった手口は下記のとおりです。

ある日本人男性(以下「被害者」)がショッピングモールで散策中に突然知らないフィリピン人に声をかけられました。

どうやら知り合いの娘が看護師の研修で日本に行くので、日本の話を聞かせて欲しいそうです。
(これ以外の理由で声をかけられることもあります。
最近はショッピングモール内で中年女性が留学生の靴や着ている物を褒めたりして話しかけてくるケースが多いようです。

コーヒーショップに誘われ打解けた後、お礼に食事をご馳走したいという話になり、そのフィリピン人達とタクシー・ジプニー等を使い、ある家に移動しました。

歓談中、親戚のカジノディーラーという男が遊びに来てトランプ賭博に必ず勝てる方法があるということで教えてもらい、その後、知り合いに大金持ちの人がいて、これから遊びに来るので、その人物から勝って儲けようと誘われました。

はじめは勝っていましたが、最後に、もう一回やろうと言われ、応じたところ、大きく負け越してしまい、所持金で負けた金額を支払えなかったので、クレジットカードでキャッシングをさせられた上、高額な商品を決済させられました。

払いきれない支払いについては、後日払うという約束をさせられてその場から解放されました。

これは、東南アジア諸国では、以前からある古典的な詐欺の手口です。

知らない人について行ったりしなければ、巻き込まれることのない犯罪です。

セブに滞在される留学生は、くれぐれも知らない人からの誘いなどにはついていくことのないようご注意ください。

また、事前に知っていれば確実に防げる詐欺なので、あまり心配し過ぎる必要はありません。

幼い子供を含む強盗グループによる犯罪

特に深夜にセブ市内の繁華街にあるディスコの前等を歩いているとストリートチルドレンが集団で現れモミクシャにされて、ポケットや鞄の中の金品を奪っていくという被害が報告されています。

ITパーク近くや、マンゴースクウェア近くで複数の被害があるようです。

貴重品は出来るだけ持ち歩かないようにして、鞄は口が開いていない物を利用してください。

また、深夜の外出や、安全が確認できていない場所での徒歩での移動は出来るだけ避けるようにしてください。
最近では、ITパークにて日中でも被害が出ていますので用心してください。

レストランやバーの置き引き被害

セブではレストランやバーなどで自分の荷物(鞄や携帯電話)で場所取りしたり、荷物を置いたままトイレに行った場合には、置き引きの被害にあう可能性が高くなります。

また、食事等をしている間も荷物には気を配るようにしてください。
安全に見える日本食レストランでも被害報告がございますので注意してください。

タクシー利用の注意点

セブ市内を走るタクシーであれば、乗り込んだら何も言わなくてもメーター(料金計測機)を使ってくれることが多いのですが、マクタン島ビーチリゾートや、燃料代が余計にかかる高台や、郊外に行く場合は料金交渉を求める運転手さんが多いです。

運転手さんは目的地に行った後の帰りの仕事が見込めない場所のため、多めの料金で提案してくるケースもあるようなので、料金交渉=高額請求=ボッタクリなどと決めつけて高圧的な態度になってしまわないように注意しましょう。

紳士的に交渉するほうが双方が納得する料金に落ち着きやすく、移動中も穏やかな気持ちでいられます。

また、料金交渉が必要になりそうな場所に行く前に、学校職員に目的地への相場料金を確認しておくと無用なトラブルを避けられるでしょう。

それと、セブのタクシーは客が自分でドアの開閉を行わなければなりません。

鍵も自動では閉じませんので、車に乗り込んだら念のため、鍵を閉めるのを忘れないようにしてください。

知らない人と一緒にタクシーには乗らないでください。

深夜、男性留学生が繁華街のマンゴースクエアから学校に帰るためタクシーを捕まえようとしていると、フィリピン人女性が同じ方向だから一緒に乗っていこうと誘ってきて親切に値段交渉までしてくれた。

意気投合して乗り込むとフィリピン女性は生徒の体を触りだし、あからさまに所持品を盗ろうとし始めた。

生徒は必死に財布は守り、なんとかフィリピン人をタクシーから追い出した。しかし、追い出したあとに所持品をよく確認してみると、ポケットからiPhoneが盗まれていた。

バーゲン中に狙うスリ

とある日本人女性が、ショッピングモールでのバーゲンで山のように積まれた洋服を物色するのに夢中になっていると、いつの間にか回りには5~6人が争うように品物を漁っていました。

その人達が去ったので落ち着いてショッピングを続け、いざ、お会計をしようとすると、鞄の中からサイフだけが綺麗に抜き去られていたそうです。

ガードマンが巡回するショッピングモール内であっても、貴重品管理には十分に注意しましょう。

また、リュックサック等を使う場合は、お腹側に荷物がくるようにして持ちましょう。

両替、ATM現金引き出しのトラブル

高額の現金の両替やATMからの引き出しには十分にご注意ください。

スリグループなどに、その様子を見られて狙われる可能性がございます。実際、スリ等の被害に遭われた方に話を聞くと、「普段は現金をあまり持ち歩かないのに、たくさん、お金を下ろした、こんな日に限って・・・。」と言う方がおりました。

両替等は1~2週間単位で、必要だと思う額を行う方法をお勧めします。

もしも、高額の両替等をした場合は、その日は一度、速やかに学校の寮に戻り、その日に使わない現金はスーツケース等に鍵をかけて保管するようにしてください。

また、セブには、銀行内、ショッピングモール内の他にも、大通り沿いの路上にATMが設置されている所がありますが、決して安全とは言えませんので、銀行内やショッピングモール内のATMを利用してください。

女性のお洒落

過去にセブ市内を歩いていた女子生徒が、身に付けていたネックレスを突然、後ろから現れたフィリピン人の男に奪い去られるという事件がありました。

幸いにも怪我はありませんでしたが、心のダメージは大きく、留学を終えるまで外出を控えるようになってしまいました。

女性の留学生ですと、せっかく、南国セブなのだから、週末等は、お洒落して遊びに行き、綺麗な記念写真を残したいと思う方も多いと思います。

例えば、ビーチリゾート等のガードマンの監視が行き届き、不審者が入り込めない所であれば、いくらお洒落をしていただいても大丈夫だと思います。

ショッピングモールやレストランであっても、度を越さないお洒落は良いと思います。

しかし、どこに危険が潜んでいるか確証がとれない、一般の道を自分の足で歩いて移動される場合には、防犯上、貴金属は外してお出かけください。

基本的に、盗る物がなければ被害に遭う可能性は殆どなくなるかと思います。

徒歩移動の危険

セブはフィリピンの代表的な都市の中では比較的、治安が安定しているほうだと言われていますが、比較対象が極めて評判が悪いマニラやミンダナオ島と比べられていることもあり、実際にはスリや強盗被害にあう留学生や外国人旅行者がおります。

欧米の都市では、安全な地域と危険な地域がはっきりしていて、危険な地域に近づかなければ良いという考え方が通るかもしれませんが、セブの場合は、ショッピングモールの近くや、塀で囲まれた高級住宅地等のすぐ側でも、低所得者が暮らす家々があります。

また、特に徒歩移動や、地元の人々が利用するジプニーでのトラブルが多いため、学校の外では確実に安全と言える場所以外では出来る限り徒歩やジプニーでの移動を控えていただき、タクシーで移動されることをお勧めいたします。

セブのタクシー代金は初乗り40ペソ(約100円)で20~30分の距離を走っても500円強程度で利用できます。

また、こういった考え方から、当社CEBU Englishウェブサイトに掲載する学校からお店等への移動距離は、日本の感覚では徒歩移動ができる距離であっても、車での移動時間を掲載しております。(学校と隣接する建物の場合のみ徒歩30秒等と表記)