フィリピン留学を考えている方の多くは
「どれくらいの費用がかかる?」
「ビザは取得しなきゃいけないの?」
「持ち物はどんなものを用意すればいい?」
など、出発前に知っておきたい情報が盛りだくさんですよね。特に初めての留学となると、不安や疑問がつきないはずです。
そこで本記事では、出発前に押さえておくべきポイントを中心に、費用の相場や具体的な準備リスト、ビザ・学校選びのコツ、さらにはフィリピン現地での生活リズムやトラブル対策までを網羅的に解説します。
前回の「フィリピン留学の注意点まとめ」では大枠となる注意点を紹介しましたが、今回はさらに踏み込んだ形で留学前に知っておきたい具体的なポイントをより詳しく掘り下げたガイドです。
フィリピン留学は短期集中で英語力を伸ばせるうえ、費用面でも他国に比べて抑えやすいことで人気があります。しっかりと事前準備をしておけば、実り多い留学生活をスムーズに送れるでしょう。
目次
フィリピン留学前に留学目的を明確に!
なぜ留学目的が重要なの?
留学前に「何のために英語を勉強したいのか」「英語力をどのように活かすのか」を明確にすることは非常に大切です。
たとえば、会話力を重視するのか、ビジネス英語を学ぶのか、IELTSのスコアアップを目標にするのかによって、選ぶべき学校やコースの内容が変わります。
また、留学中は非日常の生活環境になることもあり、様々な誘惑があります。シティであれば飲食店や遊ぶ場所もたくさんあり、平日でも仲間と出かけることも容易です。
よくある失敗例としては、平日でも頻繫に夜は飲みに出かけて、体調不良で翌日の授業を休む、という生活になるケースです。
留学目的を明確に持っていなければ、目先の楽しさに流されてしまいやすいです。留学中はそういった環境であることは知っておいた方が良い点です。
目的に応じた学習プランの立て方
1か月程度の短期留学と、2-3か月以上の中長期滞在では必要な費用も違ってきます。ゴールをはっきりさせることで、効率的に予算や準備を進められるでしょう。
- 短期集中(1か月以内):限られた期間で成果を出したい方におすすめ。マンツーマンレッスンを中心に、弱点補強に特化したカリキュラムを選ぶ効果的です。特に1-2週間の留学の方向けの専用コースもあります。
- 中長期留学(2か月〜半年程度):「日常生活レベルの英語力を大幅にアップさせたい」、「IELTSスコアを海外で仕事に就けるレベルに高めたい」等の目的に適しています。
事前に知っておくべき費用
具体的な費用
- 学費と宿泊費:学校の授業料や入学金、学校の寮の宿泊費です。期間やコース内容、お部屋タイプによって大きく異なるため、事前に見積もりは必須です。
また、上記は留学渡航前に支払う費用です。
- 学校現地費用:学校で必ずかかる、SSP(就学許可証)やビザ延長費、光熱費などがあります。こちらは学校に直接支払う費用です。
4週間以内の留学の場合はビザ延長費は不要です。
- 生活費:現地でできた友人との飲食代や交通費、生活用品、お土産などで使うお金です。セブでの生活費はいろいろとお金を使う機会が多いため高くなる傾向にあります。日帰りアクティビティでも約1万円程度かかります。
目安は1か月あたり2~5万円程度です。
- 海外旅行保険:留学中の万が一のために加入される方も多いです(必須ではないですが推奨します)1か月で10,000円程度~が目安です。
- 航空券:フィリピンへの航空便は、マニラ行きやセブ行きの直行便、経由便がおおくあります。安ければ往復5万円程度から、目安は荷物込みで7-8万円です。
海外旅行保険についてはこちらの記事もご参考ください。
費用を抑えるコツ
- 学校のプロモ割引:学校によっては特に夏の繁忙期以外の期間に学費が割引になるケースがあります。
- 相部屋を選ぶ:学校の寮は相部屋にすると寮費が安くなります。
- 留学中、平日は外出を控える(余計な出費をしない)
ビザ・学校選び・事前手続きで押さえておきたいポイント
ビザについて
- 観光ビザ(30日以内):手続き不要。4週間以内の短期留学の場合は、留学中の延長手続きも不要です。
「観光ビザで滞在しながら語学学校で留学できるの?」という疑問が出てくるかもしれませんが、各学校では必ずSSPとSSP I-CARD(外国人が語学学校で学習する許可証)の申請を行ないますので心配いりません。
- ビザ延長:5週間以上の留学の方は、フィリピン滞在のためビザ延長が必要になります。
ビザ延長は29日ごとに必要になるので、留学期間4週間ごとにビザ延長費が発生します。ただ、ビザ延長が必要になりますが、多くの場合は学校が手続きを代行してくれますので、費用を学校に支払うのみでご自身で何かを行なう必要はございません。
語学学校について
- 講師の質:採用のプロセスや、年間通して講師数に大きな変動がないかどうかが質を見極めるポイントです。
採用基準が高ければ、それだけ基礎的なベースの高い講師が揃っていると言えます。講師数が繁忙期にだけ増える学校は、繁忙期(主に夏)の講師の質は通常よりも下がるケースがあります。
- 立地・治安:都心部か郊外かで生活コストや環境が大きく異なります。
利便性が高い立地ほど、平日の夜も出かけやすいため支出が増える傾向があります。治安に関しては、特にセブの語学学校では、危険性が高いエリアはなるべく行かないようアドバイスしているところもあります。現地を知るスタッフさんのアドバイスに従うことでトラブルを防げます。
- サポート体制:日本人正規スタッフの有無は確認しましょう。学校によって「インターンスタッフのみ」の場合もあり、時期によって不在になります。また、インターンは期間雇用のため仕事への責任感が著しく低いケースもあるため、学校に日本人スタッフがいてくれないと不安な方は注意です。
食事について
- 学校の食事:提供の頻度は学校によって様々ですので確認しましょう。毎日3食の学校もあれば、平日3食+土日祝1-2食だったり、平日の朝のみだったりします。
「食事が美味しいかどうか」については、過度な期待はしない方がギャップを感じません。学校はレストランではありませんので、おしゃれで美味しいメニューが提供されるわけではありません。「寮のごはん」という認識を持ちましょう。
一部の学校ではホテル滞在ができるところもあり、そういった学校ではホテルの料理を食べることができます。
必要な手続きについて
- パスポート:有効期限の残存期限が6か月以上残っていることを確認しましょう。
- 海外旅行保険:留学中のリスクは風邪をひく可能性が一番高いため「疾病治療」の補償額が充実していることがポイントです。
加入される場合は必ず『付保証明書』を持参しましょう。
詳しくは「フィリピン留学の海外旅行保険と現地サポートの重要性」の記事もチェックを。
- クレジットやデビットカード:クレカ支払いができるお店もありますが、現金しか対応していないケースも多いです。海外ATMで引き出せるカードであることは重要です。
出発前に用意しておくと便利なアイテム
意外に役立つ持ち物
- 耳栓:フィードバックで多いのが、「早朝に外のニワトリや犬の鳴き声がしてうるさい」です。また、まれに「ルームメイトのいびきがうるさい」という人もいますので、念のためあると便利です。
- 洗濯ロープと洗濯バサミ:多くの学校では校内の洗濯サービスがありますが、デリケートなものなど部屋で自分で洗いたいものありますよね。そんな時に役立ちます。
- 延長コードとタップ:最近では部屋のベッド近くにコンセントを作っている配慮のある学校もありますが、コンセントが遠くにしか無い場合も考えられます。また、コンセントの口が足りない場合もあるので、複数口のタップがあると便利です。
その他一般的な持ち物については、各校お申込みされた人にお送りする留学ガイドを参考に準備する流れになります。
弊社も持ち物をまとめていますのでこちらも参考にどうぞ
現地情報のリサーチ方法について
- エージェントのウェブサイトやSNS:エージェントのサイトは会社によって更新頻度が異なるため、同じ学校の情報でも違いがある場合があります。最新の情報かどうかは問い合わせしてみましょう。
Youtubeでも情報を発信しているエージェントも多いです。しかし現在は学校のアップデートのサイクルが速いため、動画情報もすぐに古くなる点は注意です。
- 学校公式サイトやSNS:学校公式サイトはあくまでも学校の概要を把握する目的でチェックしましょう。気になる施設の綺麗さや学校の雰囲気は、SNSの方が実際の雰囲気に近いです。
起こり得るトラブルと回避方法とは
現地でありがちなトラブル事例は?
- スリ・紛失:フィリピンではスリが横行しています。スマホ(特にiPhone)やアクセサリー類、財布などは狙われます。バッグも身体から離すと危険です。
タクシーに乗車して、ポケットからスマホが落ちて紛失するケースもよく耳にします。
- 体調不良:校内や移動の際の車内の冷房が強く寒さを感じることも多いです。クーラーの風に直接あたり続けるとすぐに風邪をひいてしまいます。
当然ながら自己管理の範疇のため、風邪で授業を休んでもその分の補講や返金はありません。
トラブル回避方法は?
- 防犯対策:バッグやリュックは身体の前に持ってくる。財布やスマホは手に持って歩かない。高価なアクセサリー類はなるべく身につけて外出しない。
- 体調管理:パーカーやカーディガン、ウィンドブレーカーなど長袖の服は必須。マスクや水を持ち歩き喉の乾燥を防ぐ。
フィリピン留学で起こり得るトラブルについてはこちらの記事もご参考ください。
まとめ
フィリピン留学前に知っておきたいこととして、目的・期間の設定、費用、持ち物、トラブル回避法などを中心に取り上げました。
これらを事前にしっかり押さえておくことで、現地に到着してからの戸惑いやロスを最小限にし、有意義な留学生活を送ることができます。
フィリピン留学の全体的な注意点についてはこちらの記事もご参考ください。
そして、具体的な相談や学校選びのサポートにはどうぞお気軽にお問い合わせください。
あなたの目的や予算に合ったプランを一緒に考え、安心して出発できるようしっかりサポートいたします。フィリピン留学で、英語力と異文化体験を大きく伸ばすチャンスをぜひつかんでくださいね。
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