どの試験も英語力を測るもの。
しかし計測できる能力が異なる
目次
英語を勉強していると、自分の英語力を「数値」で可視化したい。もしくは、仕事や就職で「証明するもの」が必要になる、そのような場面も少なくないでしょう。
フィリピン留学で英語力を伸ばしたあとに、何かしらの試験を受験するという方も大勢いらっしゃいます。
日本ではTOEIC・TOEFL・英検、これら3つが広く認知されている英語検定試験でしょう。書店に行くと必ずこれらに関する書籍を見つけることができます。最近はIELTSという試験も耳にした人もいるかもしれません。
そして、見送りになりましたが、ちょっと前まで大学入試に民間の試験を採用するかどうかで大きな議論になっていましたね。その中には『TEAP』や『GTEC』という試験も入っていました。
こんなにたくさんの種類がある英語検定試験、はたして何が違うのか?よくわからない人も多いことでしょう。
以下に代表的な英語試験の特徴をまとめましたのでご参考ください。
TOEIC:日本と韓国で受験者数の大半を占める英語検定
日本ではもっとも有名な試験です。TOEICといえば数年前までリーディングとリスニングの試験のみでした。近年はスピーキングとライティングの試験を実施するTOEIC(S&W)、初級者用のTOEIC Bridgeが増えました。
英語を使用する業務のある日本企業の入社条件に「TOEICスコア○○点以上が目安」という文言があるようで、ここでいうスコアは「TOEIC L&R」です。そのためリスニングとリーディングの力を見られています。
しかし、企業の採用担当の中にも「TOEICの点数が高い=英語力が高い」。つまり英語を堪能に話せる、と誤解している人もいるようで、配属先で担当業務とのミスマッチが起こっていることも珍しくないようです。
この点については《意外と知らない、TOEICと英語力の関係とは?》こちらもご一読ください。
日本国内に住み、日本企業で働きたい方はこのTOEIC L&Rの受験をすると無難でしょう。スコアはリスニングとリーディングの合計で990点満点。目安として最低730点ぐらいを英語業務として求める企業が多いです。
・試験時間は約2時間(Listening:45分/Reading:75分)
・受験料は2020年4月から6,490円(税込)
・試験日程は年に10回(公式ページ)
こんな人におすすめ
・とりあえず自分のリーディング力とリスニング力を試したい。
・日本国内で、英語を使った業務を行っている会社に就職したい
TOEIC対策に強いフィリピンの語学学校
セブ島で有名な学校です。なんとこの学校がTOEICとTOEFLの公式試験会場なので、留学生の方はここで受験することもできるのです。
・CIA
ちょっとスパルタの学校
コチラもセブ島の学校。毎日の単語テストは結果が貼り出されるので程よいプレッシャーの中学習できます。
またまたセブ島の学校です。目標点数を目指す点数保証コースは他校より短い10週間で結果を出すプログラム。
TOEFL:アメリカの大学に留学するなら必須の試験
TOEFLは主に、アメリカの大学への留学や研究を希望する者を対象とした英語能力測定テスト。英語による授業についていけるかどうか、その能力を測ることが目的です。そのため、対象は非英語圏の人で、4セクション(リスニング・リーディング・スピーキング・ライティング)の試験です。現在、TOEFLの試験といえはTOEFL iBT(インターネットベースドテスト)のことを指します。
各セクション30点×4セクションの120点満点。
・試験時間は約4時間半(TOEFL iBT)
・受験料は$235(日本国内で受験の場合)
・試験の日程は公式サイト等で確認
こんな人におすすめ
・アメリカをはじめとする英語圏の大学に留学したい。
TOEFL対策に強いフィリピンの語学学校
セブ島でTOEFL対策に強い学校はこの学校が有名です。そしてTOEFLの公式試験会場でもあるのです。
フィリピンの避暑地・バギオの学校です。講師陣は常に試験対策の傾向を授業に反映させています。
英検:実用度が高く4技能を測定できる
英検の受験者数は約230万人。TOEICやTOEFLの2つとは大きく異なる点は、級ごとに分かれており自分のレベルに合わせて受験ができることです。そのため、合否判定型の検定試験です。3級以上はスピーキングテストが加わり4技能の力を測定できます。
日常英会話からビジネスの場にも応用が利くように問題作成されている点も実はあまり知られていませんね。自分の英語力全般を知るにはTOEICよりも正確に測れる試験と言えます。
また、日本国内の一部の大学・大学院の受験で利用されていたり、単位認定や入試優遇を行っている大学や高校もあります。国内に限らす、アメリカやオーストラリア等の一部の高校・大学への留学のための英語力の証明にも有効なものです。
通訳案内士(ガイド)試験など、一部資格・認定における外国語(英語)の試験免除にも認定されています。
・試験日程は年3回(公式ページ)
・受験料と試験時間は級によって異なる(以下参照)
5級「中学初級程度」
検定料:2,500円
試験:筆記(25分)/リスニング(約20分)
題材は日常的な内容(家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツなど)です。
4級「中学中級程度」
検定料:2,600円
試験:筆記(35分)/リスニング(約30分)
題材は5級同様
3級「中学卒業程度」
検定料:3,800円
一次試験
・筆記試験(40分)/リスニング(約25分)
題材は4,5級同様
二次試験
・1次試験合格者のみ
・面接委員1人による英語での個人面接(約5分)
音読と、身近な事柄についての質問に答える形式です。
準2級「高校中級程度」
検定料:5,200円
一次試験
・筆記試験(65分)/リスニング(約25分)
題材は日常的な内容(学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、海外の文化など)です。
二次試験
・1次試験合格者のみ
・面接委員1人による英語での個人面接(約6分)
音読と、身近な事柄について意見を述べる形式です。
2級「高校卒業程度」
検定料:5,800円
一次試験
・筆記試験とライティング(75分)/リスニング(約25分)
題材は家族、友達、学校、趣味、旅行、医療、ビジネスなど多岐に渡ります。
二次試験
・1次試験合格者のみ
・面接委員1人による英語での個人面接(約7分)
日常生活の一般的な事柄に関しての意見を述べる形式です。
準1級「大学中級程度」
検定料:6,900円
一次試験
・筆記試験 Eメールのやりとりの英作文(90分)/リスニング(約25分)
題材は社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジーなど多岐に渡ります。
二次試験
・1次試験合格者のみ
・面接委員1人による英語での個人面接:(約8分)
社会性の高い分野の話題について意見を述べる形式です。
1級「大学上級程度」
検定料:8,400円
一次試験
・筆記試験 記述式英作文(100分)/リスニング(約30分)
題材は社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネスなど多岐に渡ります。
二次試験
・1次試験合格者のみ
・面接委員2人による英語での個人面接:(約10分)
トピックについて2分間のスピーチを行ったのち、社会性の高い幅広い分野の話題について意見を述べる形式です。
こんな人におすすめ
・自分の総合的な英語力を試したい。
・通訳案内士など、外国語の能力が必要な資格の受験のために。
・学校や会社への英語力の証明にしたい。
英検対策コースのあるフィリピンの語学学校
・KEA
この中の一角にKEAの校舎がある
セブ島にある小規模の学校。日本で塾を展開している会社が母体の学校。
セブ島ののどかなエリアにある学校。こちらも校長が日本で塾を経営しています。
IELTS:海外大学進学や海外就職で求められる英語力の証明
日本人にはあまり馴染みはないかもしれませんが、海外ではとても知名度が高く英語力の証明として有効な試験です。
現在はオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカ、イギリス、アイルランド各国の大学入学時にIELTSスコアが求められるようになってきています。
テストの種類はその用途によって2種類に分かれており、大学進学などのためには「Academic」モジュール、海外で就職する、永住する際には「General」モジュールのテストのスコアが判断基準になっています。
また、英国移住のためのビザ申請に必要な「IELTS UKVI」という種類の試験もあります。
試験では4技能(スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング)のテストがあります。
・試験時間は約2時間(Reading:60分/Reading:60分/Listening:40分/Speaking:約15分※後日)
・受験料は25,380円(税込)
・試験日程は会場によって月に1~2回(公式ページ)
こんな人におすすめ
・将来海外で働きたい、海外の大学に入りたい
・オーストラリアやニュージーランド、イギリスへの移住を考えている。
IELTS対策に強いフィリピンの語学学校
・GITC
フィリピンの綺麗な街・イロイロにある学校。IELTSのスコアアップコースは海外の留学生に人気。短期間で大幅なアップが望めます。
セブ島でIELTSを受験する公式試験会場の一つに認定されている、IELTSに特化した有名校です。
こちらはバギオの学校。過去に点数保証コースで未達成だった生徒はなんとたった一人。
あなたに合ったテストはこれ!
・スピーキングの力を試したい・・・『英検3級以上』『IELTS』『TOEIC S/W』
・日本で仕事(英語を使う業務)に役立つ力を測りたい・・・『TOEIC R/L』『英検』
・海外で働きたい・・・『IELTS』
・海外の大学に入りたい・・・『TOEFL』『IELTS』