現在のフィリピンの状況
フィリピンの新型コロナウイルス感染者数は、3月の都市封鎖(ロックダウン)以降も、セブ島や首都圏を中心に増え続けています。
フィリピンの7月1日から15日までの、語学学校のある主な地域における感染対策(コミュニティ隔離措置)は以下の通りです。
※各規制の内容については後述します。
【一番厳しい】強化されたコミュニティ隔離措置(ECQ)を課す地域
・セブ島セブ市
【少し緩和】一般的なコミュニティ隔離措置(GCQ)を課す地域
・マニラ首都圏全域
・セブ島マンダウエ市、ラプラプ市、タリサイ市
【かなり緩和】修正を加えた一般的なコミュニティ隔離措置(MGCQ)を課す地域
・バギオ市
・アンヘレス市
・イロイロ市
・バコロド市
セブ市が一番厳しい規制になっているのは、5月下旬頃から感染者数が特に増えた地域だからです。
最近はフィリピンの国内線はマニラ空港発着便を中心に、一部で運行が再開され始めていますが、本国に帰国する外国人を除くと、ほぼフィリピン人しか乗れない規制があり、まだフィリピン国内であっても移動は難しいです。
また、今もなお観光や留学目的の外国人の入国はできません。
フィリピンの新型コロナウイルス対策規制の段階
上記の各地域の規制によって「できる」「できない」内容はこちらです。
語学学校の多いセブ島の中でも中心地のセブ市は「ECQ(一番厳しい)」、マンダウエ市が「GCQ(少し緩和)」、リゾートエリアのラプラプ市も「GCQ(少し緩和)」です。
また、セブ以外でも学校の多いバギオは「MGCQ(かなり緩和)」、クラークやイロイロ、バコロドも同様に「MGCQ(かなり緩和)」下にあり、大分日常に近い状態に戻りつつあります。
ECQのセブ市の厳しい状況
セブ島中心部セブ市では3月下旬から5月末までの2か月間のECQを経て、6月からはGCQに緩和し、経済が再開し始めたのも束の間、感染者数が増えた為、わずか2週間でECQに逆戻りしています。
現在のところ7/15までECQが継続されます。
一番厳しい「ECQ」では外出が制限され、外出許可証が無ければ外出ができず、その目的も買い出しや病院、銀行、ごく一部の通勤に限られます。 自由はありません。
街のスーパーマーケットは買い出しのため営業していますが、ショッピングモールはクローズしています。
レストランも店内飲食はできず、一部の店舗がデリバリーやテイクアウトで営業しています。
スーパーマーケットは営業時間が短く、さらに入場制限がかけられるので食料品の買い出しだけでも一苦労です。
ECQの詳しい様子はこちらも参考にしてみてください。
フィリピン留学ができるようになるには
フィリピンへの渡航、新入生の受け入れ、フィリピン留学が可能になるには幾つかの要因がクリアになる必要があります。
・1.外国人のフィリピン入国渡航規制の解除
・2.日本帰国後の空港での検査待ちや、14日間の外出自粛制限の解除
・3.お店や交通機関の通常営業再開
・4.語学学校の再開
このうち、「3.お店や交通機関の通常営業再開」はセブ市以外が既に移行しているGCQ下から徐々に回復し、順調にいけば概ね再開できる時期は近いです。
また、「4.語学学校の再開」も、7月1日時点の最新の政府発表ではGCQ以下になれば可能な見込みです。
この点は学校再開の兆しが見える明るい話題です。
しかし、現状ハードルが高いのは「1.外国人のフィリピン入国規制の解除」の部分です。
まだ、フィリピン国内の感染が抑えきれていないので、外国人がフィリピンに入国できるようになるのは先になりそうです。
そして、仮にフィリピン政府の判断でフィリピン入国ができるようになったとしても、日本側で「2.日本帰国後の空港での検査待ちや、14日間の外出自粛制限の解除」をしない限りは日本人留学生の渡航は難しい状況が続くと思います。
まとめ
依然としてセブ島セブ市は厳しい規制下にありますが、その他の地域は徐々に規制が緩和され営業するお店が多くなり街中にも人が戻って来ました。
また、セブ島セブ市以外の地域が既に移行しているGCQ以下では語学学校の運営再開も可能であることが政府から発表されました。
しかし、まだフィリピンでは新規感染者は増えています。
それらが落ち着きフィリピン入国や、日本への再入国が問題なく行えるようになるかがフィリピン留学ができるようになるかの次の課題となります。