こんにちは
セブ島に現地オフィスがあるフィリピン留学エージェント・セブイングリッシュです。
3月中旬からマニラが都市封鎖(ロックダウン)になり、国内移動等が厳しく制限されてきましたが、6月に入ってからは規制が少しずつ解除されてきました。
バギオはマニラのあるルソン島北部の山岳都市です。
依然厳しい移動規制がありますが、6月に入り徐々に交通機関も再開し始めています。
今回はそのバギオの英語学校『PINES』の日本人スタッフ・藤井さんに学校内の様子をSkypeでインタビューいたしました。
1.現在もバギオに残っている生徒さんや日本人スタッフの数
目次
<6月9日現在>
当校はバギオ地区に、主に中上級者向けに運営してきたチャピスキャンパスと、初心者向けのメインキャンパスの2箇所ありますが、現在はチャピスキャンパスの生徒さんをメインキャンパスに移動していただき、全生徒がメインキャンパス一か所に滞在しています。
生徒は全国籍合わせて53名(うち日本人16名)が残って勉強されています。
日本人スタッフは3名全員が現地に残り生徒さんのサポートを引き続き行なっています。
その他、中国、台湾のスタッフさんも残っている状況です。
日本人で残っている方は、日本も自由ではない状況だったので帰国するよりも勉強をする環境のあるPINESに残った方が良い、という判断をされているそうです。
その他の国籍の学生さんは、フライトがないなど仕方ない理由もあるようです。
2.在校生にはどのような対応をしていますか?
3月中旬のロックダウンの段階で、フィリピン政府による授業停止が発表されていましたが、BESA(バギオ英語学校協会)がバギオ市長に働きかけ、衛生管理の徹底をすることで幸いマンツーマン授業の提供は認められることになりました。
グループ授業のように人が密集する形での授業は行なえないので、グループ授業4コマあたり1コマのマンツーマン授業に振り替える形で提供をしています。
授業はマスク着用が義務、校内はソーシャルディスタンスを保つことも行なっています。
講師陣はもちろん、キッチンなど学校業務のある一部のスタッフは学校に住み込みしています。
※感染拡大防止のため、移動が厳しく制限されている。
生徒さんへの食事は毎日3食提供されています。
通常時は週末の夕食の提供はしていないのですが、外出もできず限られたデリバリーのみの状況なので毎食提供しています。
その他洗濯や掃除も行われています。
※生徒さんは滞在費を支払っています。
3.学校内の様子
PINESメインキャンパスは街の中心部からは離れた山あいの方面に位置しています。
校内は生徒さんが少ないので、いつものにぎやかさはないようです。
残っている生徒さんたちの交流はあるようで、このような状況でも楽しく過ごしています。
このようにカフェテリアのテーブルの席は間引きしてソーシャルディスタンスを保っています。
4.学校の外の様子
6月に入り若干規制は緩和されてきましたが、タクシーやジプニーの運行数もまだ限られているため、街の中心部へのアクセスは依然厳しいです。
バギオ市内の街中は人の通行も一方通行ルールが適用されています。
5.職員や生徒は外出をしてますか?
生徒さんが外出できるのは徒歩1~2分のセブンイレブンや韓国食材店までの範囲です。
これでも一か月ほど前までは学校の敷地から外に出ることができなかったことを考えると前進しています。
出勤していないスタッフの一部はリモートですが、大半はお休み中です。
講師陣や各スタッフは再開後に戻ってくる予定です。
6.治安の変化を感じますか?
現在は深夜営業するお店がないこともあって治安はいっそう良くなったと思います。
そのため夜はとても静かになりました。また、ジプニーや車が少ないので空気が綺麗になった気がします。
バギオに住むフィリピン人は他地域の人よりも落ち着いていて、規則に従うことに協力的な人が多いですから。
7.学校再開の目途は?
現段階で校内完結においては運営できていますが、新入生受け入れ再開時期は何とも言えません。
外国人の入国制限の解除、新規ビザ発行の再開、国内移動の制限の解除など、学校が以前のように再開できるようになるまではまだまだ様々な要因が解決されなければなりません。
現在はバギオ~マニラ間の移動にも許可証が必要な状況です。
現状ではピックアップも大変です。
希望としては9月ぐらいに再開できたら嬉しいですね。
8.学校再開に向けて、何か行なっていることはありますか?
アルコール消毒、マスクの着用、ソーシャルディスタンス、検温など、校内でできる基本的は衛生管理は行っなっています。
校内の廊下には一方通行の矢印が貼ってあります。
これは人がなるべくすれ違わないようにするためです。
また食事の配膳待ちに距離を取るように床に目印も貼っています。
今のところTESDA(フィリピンの教育機関)やバギオ市からはまだ特別な施策について発表はありません。
当校にはナースも交代制で常駐しています。
彼らも住み込みで働いてもらっています。
再開に向けてということではありませんが、当校はセブの姉妹校CEBU BLUE OCEAN ACADEMY同様、オンライン英会話コースも提供しています。
現在はオンラインコースを担当している講師の大半はこのバギオにいます。
教育機関が多いバギオでは、講師の勤続年数が長い印象があります。
そのためPINESには教えることに精通した講師も多く、それゆえ自信のある講師陣が揃っています。
そしてベテランの講師陣で構成されるアカデミックチームが当校の教材を考案しています。
オンラインで使用する教材は、実際に留学にきた生徒さん向けのものをオンラインでも使用できるように改定しています。
また、学校内のWi-Fiも強化し、音質を担保するために全員にヘッドセットも用準備しました。
※住み込みで滞在してもらっている理由は、ロックダウン(都市封鎖)の状況では通勤が難しく、また、安全面や健康面も考慮してのことです。
前述の通り他スタッフも寮に滞在してもらい食事も提供しています。
<<PINESのオンライン英会話コースに興味がある方は、セブイングリッシュまでお問い合わせください>>
オンラインコースの特長は、毎日の自分のクラスの時間、担当の先生も決まっていることです。
「この時間に先生が待っている」という状況が継続しやすい要素になっています。
もし自分が好きな時間に受けられるとすれば、だんだん面倒になりフェードアウトしやすい状況になってしまいます。
9.再開後の不安などはありますか?
生徒さんにこれまで通り来ていただきたいが、万が一の感染リスクが残ってる段階では不安です。
日本と比べて医療体制や設備も違うので重症化率も高くなってしまうのではと危惧しています。
やはり安全な体制が整ってからの再開になると思います。
今後の状況によっては留学生活も違う形になるかもしれません。
たとえば、新入生に関しては最初の1週間は外出禁止にするなども考えられます。
バギオの治安は問題ないのですが、バギオの観光産業が心配です。
今後失業した人たちが増えることを考えると不安はあります。
10.留学検討者に伝えたいことはありますか? あらためて学校の特徴など
現段階では再開の目途が立っていませんが、フィリピンへの留学を検討している方には「事前学習の期間」だと思って前向きに捉えてほしいです。
どこにも行くことができないエネルギーを勉強に転換してほしいと思います。
留学に来る前にできる勉強、たとえば文法をしっかり固める、語彙力を増やしておくなど、こういった勉強を留学に来てから時間を割くのはもったいないです。
目標に向けて頑張りたい人はぜひバギオのPINESに来てください。
私たちはそういった人たちを全力でサポートいたします。
最後に、フィリピンへの留学ができる日はいつになるかわからない状況ですが、みなさんが安心して留学できるように私たちは努めます。
みなさんに会える日を楽しみにしています。
11.さいごに・・・
PINESの藤井さん、インタビューに応じていただきありがとうございました。
バギオの『PINES』は2000年に開校された、フィリピンの語学学校の中ではとても歴史の長い学校です。輩出してきた卒業生も多く、教育ノウハウも豊富です。
この学校に少しでもご興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。