フィリピン・セブ島の治安は大丈夫?
目次
フィリピンの語学学校の大半が集まるセブ島エリア。
治安のレベルはシドニーやニューヨークなど先進国の都市並みと言われています。
下の表は国別に、治安の悪さを数値化したデータです。数値が低い方が治安が良いと考えてください。フィリピンは56位!ニュージーランドやカナダとの差はごくわずか。ちなみに日本は堂々の3位です。
とはいえ、同じ都市の中でも比較的安全な地域とそうではない地域はあるので注意は必要です。ですが、「ここは安全な地域」だからといって日本にいる感覚でいれば窃盗などのトラブルに遭う可能性は高くなってしまいます。
そこで、私が身を挺してセブ島の治安のレベルを検証してみました。
このブログが投稿されているということは、無事だった、またはゴーストライターが書いているということです。それでは、いろいろと検証した結果をみなさんの防犯対策の参考にしていただければと思います。
窃盗に関してはこちらの記事≪【スリに遭いたくない人必見】スリの巧妙な手口を公開≫もぜひご参考ください。
■実験をした時の条件はこちらです。
服装:Tシャツにハーフパンツ、サンダル
所持品:スマホ、現地の携帯、小銭入れ(中身は数百ペソ)
アクセサリー:なし
※アクセサリー類を付けていると、引きちぎられたうえ盗まれた友人を複数人知っているので危険度がグンと上がるので控えました。
■実験のエリアはコチラ
マンゴーストリート:上の赤丸のあたりです。この辺りに行かないようにお知らせする語学学校は多いです。
コロンエリア:下の赤丸、ダウンタウンです。わざわざ行かなくてもセブは十分楽しめます。
1・ダウンタウン・コロンの辺りを歩いてみる
昼間にダウンタウンのコロンエリアを歩き回り、カルボンマーケットも歩いてみました。
木の板を重ねただけの家や、段ボールや布などを敷いて路上で生活している人たちが多く、彼らからの奇異な視線に対して身構えながら歩いていたおかげなのか、一度も危険なことはありませんでした。
しかし前後左右に気を張って歩かなければ、どこからチルドレンがやってくるかわかりません。
これが留学生何人かと一緒だった場合、注意が薄れるため近づいてくる人の気配に気が付くのが遅れてしまいます。
その結果、友人のポケットに手を入れるチルドレンが現れました。幸い何も入れていないので被害はありませんでした。
スリを防ぐ方法
ポケットにスマホ、財布は厳禁です!
2・夜に路面店でお金を両替してみる
人が多く集まるショッピングモール内の路面店の両替所に行って、日本円を両替してみました。
両替所をあとにして数秒後、女性二人組みが私の両サイドにやってきました。二人に挟まれるような形になったわけです。
そして「マッサージはどう?」と話しかけてきた。「No, No」とあしらいながら歩みを止めずにいたのですが、「これから遊びに行こう」、「ホテルに行こう」などとかなりしつこく付いてきます。
途中からは無視をしていたが、どこまでも付いてくるので軽く走って逃げたのですがお金を持ったカモを逃がすわけにはいかないと言わんばかりに追いかけてきます。
恐怖を感じてエスカレーターの列に入り込むことで、うまく巻くことができましたが鳥肌の立つ経験でした。
その場でお金を入れているのが丸見えだと、狙われやすいので、両替をするならもっと人通りが少ない、扉がある、奥まっている、といった場所で行なった方が良いですね。
目をつけられない方法
・なるべく人目の多いところでの両替は控える
・大金を両替した後は一度タクシーで学校へ戻る
3・マンゴースクエアでバッグを背にしてみる
リスクが高いので単独ではなく、友人も数人一緒にいる状況です。
コンビニの前のゴミ箱にごみを捨てようと、肩掛けカバンを背中側にした数秒の間に、どこから現れたのか、ストリートチルドレンが走ってきてバッグを開き財布(小銭しか入っていない)を持ち去ろうとしました。
その手を払い、財布はなんとか盗まれずに済みましたが、とても素早い行動にみんな驚きました。相当やり慣れているんでしょう。
バッグを背中側にして歩こうものなら、中の物を盗んでくださいと言っているようなものですね。
ストリートチルドレンから身を守るには
・無防備なポケットや、簡単に開けられるバッグに貴重品を入れない!
・バッグは身体の前側に!
4・「日本語教えて」と話しかけてくる人についていく
ショッピングモールを一人で歩いていると、フレンドリーなおばちゃんが話しかけてきました。
「あなた日本人?私の妹が今日本のレストランで働いてるの……」と。
この時点で、フィリピンで横行している噂の「トランプ詐欺」だな、と勘付いたので話しに乗ってみることに。※トランプ詐欺についてまだ知らない方はこちら→『イカサマ・トランプ賭博詐欺』をご一読ください。
立ち止まり話を聞いていると、どうやらこのおばちゃんは日本語の単語をいくつか教えて欲しいとのこと。何も知らなければ、疑うこともなく本当にそう思ってしまうぐらい親切で気さくな人だ。
立ち話しもあれなので、カフェでゆっくり話そう、ということになりジョリビーへ移動。そこででいろいろ話をしつつ、日本語の単語を教えて数十分が経ったころ。
おばちゃんが仕掛けてきました。
「ありがとう。ぜひお礼がしたい。ちょうど今夜うちでパーティをでやるから招待したい」という。
トランプ詐欺はまさにこのパターンなのだ。
防犯対策について知らされずにきた留学生はまんまと家に付いていってしまうだろうこの状況。
もちろん即答でお断りしたのだが、このおばちゃんはプロ。もちろんそんなことでは諦めない。なにせせっかく捕まえたカモだ、簡単には逃がさない。
おばちゃん「明日は?」
私「学校です。」
おばちゃん「夜なら授業ないよね?」
私「予定あります」
おばちゃん「友達も連れておいでよ」
私「友達一人もいないんです」
おばちゃん「あさっては?」
こんなやり取りが続き、まったく帰してくれる気配がありません。なのでそろそろ「友達」と会う時間だと告げ、やっと逃げることができました。笑
みなさんんも知っていると思いますが、家に付いていくと、賭けトランプなどの「ギャンブルに勝つ方法を教えてあげるよ」などと言って賭けが始まります。最終的に大負けさせられ、所持金やクレジットカードで大金をおろすなど、そういった被害につながります。
実際にひっかかった人のことを知っていますがが、その人は何十万も取られてしまったそうです。
詐欺にひっかからないためには
・単独でいるときに知らな人に付いていかない
・現地の人と話ができたことに一喜一憂しない
5・夜中に一人でジプニーに乗ってみる
「ジプニー」という地元の人が良く利用する、簡易的な乗り合いバス。多くの学校ではスリに遭わないためにジプニー乗車を控えるよう周知徹底しています。危険な目に遭う可能性があることは控えた方が身のためですしね。
そんなジプニーに、夜中に一人で乗るなんてことは地元のフィリピン人の友人からも心配されるほど安心できることではないようです。
そこで、格好も現地の人となんら変わらないし、小銭とスマホしか持っていなかったので試してみました。この時の装備はかばんは持たず、ポケットに小銭とスマホ、それを手でカバーしていました。
乗客は3、4人でみんな現地の人のようでした。30分ぐらいの乗車でなんと私は眠ってしまいました…。ハッとして起きた時にはすでに目的地手前。そしてポケットの所持品はというと…
運の良いことに、何も盗られることなく事なきを得ました。
ジプニーで被害に遭わない方法
・移動は『Grab』が安全です
6・夜に人通りの少ない路地を歩く
この試みはかなり勇気のいる行動でした。
このときはさすがに何も持たずに歩くことに。銃を突きつけられる可能性もありますからね。
場所は危険と言われるコロンエリア。ここで大丈夫ならどこでも大丈夫、というわけでは決してないですが、土地勘があるのでいざというときの逃げ道もわかるので。
暗い路地は少々不気味です。この時は後をキョロキョロしながらかなり気を張って歩きました。
何人かとすれ違ったり、道端で誰かを待っている人がいたりと、何かされるかもしれないと思いながら歩き続けると…
突然後から肩を叩かれました。びっくりして振り返ると、女の人が笑いながらウインクしてくる。
一瞬で何のサインか理解しましたが、何も気配無く背後に近づかれていたことに怖くなり、小走りで逃げました。
その後も、知らぬ間に後ろから誰かが走り抜けていくなど、もしもこれが本当の強盗だとしたら完全に逃れられないな、と感じました。
夜に路地に入るのは絶対に避けた方が良いですね。
暗い夜道に強盗や窃盗に遭わない方法
・特に単独で夜道を歩かない
・移動は「Grab」で目的地に向かう
結論・防犯意識を持っていれば大丈夫
常に気を付けてほしいことはこの5つ!
・バッグ類は身体の前にして、ポケットになるべく物を入れない
・派手な格好を避け、大金や貴重品を持ち歩かない
・学校から注意するように言われている場所には行かない
・特に夜間の単独行動はなるべくしない
・ハイハイと人についていかない
普段の生活範囲内ではこれら防犯対策をしていればスリや詐欺は防げます。
しかし、留学生活にも慣れてきて、「もう大丈夫だろう」と余裕をかましていると痛い目に遭う可能性は高いです。
そして女性は絶対に一人で出歩かないでください!
万が一何らかの被害に遭ってしまった場合のためにこちらの記事も参考にしてください。≪【24時間以内】万一盗難被害に遭ってしまった後の4つの手続き≫