フィリピン留学で一番危険な「スリ」に遭わないためにその手口を紹介【治安・防犯対策が心配な方へ】

フィリピンの犯罪の大部分は「窃盗」で占められます。

語学学校の集まるセブ島も同様に窃盗の被害はよく耳にするぐらい、頻繁に起こっています。

まずは世界各国の都市の犯罪指標と安全指標のランキングの統計データを見てみましょう。

参照元:NUMBEO-Crime Index for city 2019 Mid-Year

表の『Crime Index』は犯罪指標。これは低い方が安全という目安。
一方、『Safety Index』は安全指標で高い方が治安の心配がないことを示しています。

セブの他に比較対象として観光地としても人気の『インドネシアのバリ』、『フランスのパリ』を赤枠で囲いました。

留学先に「フィリピン」と聞いて、治安面を一番に気にされる方も多くいらっしゃいます。しかし、インドネシアのバリ島、ヨーロッパ好きな方でフランスのパリに旅行するのにそこまで治安は気にはしないでしょう。

ところが実際はセブ島もこれらの都市と治安面ではほぼ変わらないレベルです。
※ちなみにマニラのマカティはこの指標で141位、ドイツのベルリンとほぼ同じレベルです。

スランスのパリは以前テロ事件が起こったためランクは下がっているのだと思いますが、バリ島に関してはセブと同様の観光地のため、窃盗が主な犯罪なのだと想像します。そのため、バリもセブも、治安面は「スリ」に気をつければほぼ問題なく過ごすことができ、命が危険にさらされる心配はほとんどありません。

セブに話を戻しますと、留学生の中にはスマホを盗まれるなどの被害に遭うケースもよく耳にします。この国で盗まれたものはほぼ戻ってきません。

そんな被害に遭う前に、相手の手口を知っていればある程度防くことができます。

今回はその手口を、動画と合わせて解説していきます。

ケース1:ゲームセンター

画面右下に注目です。

被害者:上下白いシャツに短パンの人
犯人:薄紫のTシャツに肩掛けカバンの男

わかりやすいですね。ゲームに夢中で手元に置いておいた財布かスマホのようなものが一瞬で盗まれてしまいました。周囲の人も気が付いていません。

これは盗まれる方も不用意です。所持品をテーブルに上に置くなど、自分の体から離すことは避けた方が良いです。

ケース2:飲食店1

ここからはスリも「チーム」になって犯行に至ります。スリはチームプレーでやってくると考えた方が良いでしょう。

被害者:画面左側の男女
犯人:画面右側の2人組と画面上部の男

このケースの犯人は3人組のチームです。

赤丸の3人です。役割が決まっています。
上の男:気を逸らせる役
右の女:実行犯
もう一人の男:受け子

↑バッグを席に置いているターゲットを見つけてスタンバイOKです。

↑しばらくうろうろした後、床に何かがあるようなアクションを起こし、カバンがある方向とは反対方向に注意を向かせます。

↑すかさずスタンバイしていた実行犯がカバンを盗ります。

↑受け子に手渡してその場を去ります。ターゲットとなった被害者はまだ気が付いていません。一瞬の犯行です。

仮にこの後、気が付いて男を追いかけたとしても何も証拠も出てきません。

バッグを空いている席に置いておくことはスリの恰好のターゲットになってしまいます。自分の膝の上がベターです。

ケース3:飲食店2

徐々に巧妙な手口になっています。

犯人は店内をウロウロと歩き回る2人組で、いたって自然にスリを行なっています。

被害者:画面下のテーブル席、通路側の男性
犯人:通路をウロウロ行き来する2人組の男

↑このスリが巧妙なのは、第一段階でターゲットの男性の「椅子の背もたれに掛けてあるカバンを椅子から外す」ところから始まります。

被害者の人はカバンを椅子と背中の間に置いているのでそこに空間が生まれます。肩掛けカバンのベルト部分は容易に椅子から外されてしまいました。

↑ここでおとり役の男が現れます。電話をかけているフリをして店内をウロウロします。

↑そしてターゲットとなった被害者の後方に位置取りをします。店内は混んでいるため、電話をしている人が近くに立っていても不自然な感じはしないでしょう。

この電話の男の隙間から一瞬でカバンを盗みます。被害者の向かいの同席者もこの電話の男が立っているおかげでスリが行なわれていることに気が付きません。被害者男性も背中の感触から気が付きそうですが、まったく気が付いていないようです。

バッグ類はたとえ自分の席であっても背もたれに置いておくこともこのようにスリのターゲットになり得るので危険です。やはり膝の上がベストです。

ケース4:ジプニー

これがプロの真骨頂です。まずは動画をご覧ください。

被害者と犯人はわかりましたか?

これまでのパターンから犯人は複数いることは予想がついたかと思います。ただ、いつスリを遂行したのかは見えていません。

そんなプロの手口を解説していきますね。

被害者:女性
犯人:女性の両側に座る男2人組

犯人のうち、グレーのTシャツの男が被害者の気を逸らす役、そして実行犯が緑のTシャツの男です。

↑2人組のスリのパターンは、自分たちの間にターゲットを座らせるように位置取りをします。私もこのような2人組を見たことがあります。

この画面右側のグレーの男が何かをわざと落としたのか、足元に注意が向くように仕向けます。

隣の女性は足元に注意が向きつつ、グレーの男が落としたものが取りやすいよう、画面左隣の緑の男側に寄ってしまいます。

↑緑の男(実行犯)は左手で膝の上に置いた自分のリュックを押さえています。注目はこの男の右手です。実は画面手前の大きな男性に隠れているわけではないのです。

この男の右手は、リュックの下にあり、被害者女性の手提げかばんの中に届いています。(赤矢印)映像では確認できませんが、この次の場面で財布を盗んだことがはっきりと映ります。

↑緑の男がリュックを浮かせた瞬間に、女性から盗んだ長財布が…。スリ完了です。

女性の手提げかばんの口は開いているように見えます。カバンの口はもともと開いていたと思われます。

外出時は必ずカバンの口は閉めておくこと。もしチャックなどが無いバッグの場合は持ち歩かない方が良いでしょう。※ジプニー移動はおすすめしていません。くわえて、単独での移動もなるべく控えましょう。

スリに遭わないようにすべきこと

ここまで見てきたように、スリのターゲットとなってしまうのは『防犯対策』が十分ではない人です。そして、スリの犯行は一瞬で行われます。映像の被害者もそうですが、まったく気が付かない間に盗まれてしまうのです。

ここまで見てきた方は、おおかたのスリの手口はわかりましたね。それではスリを完全に防ぐためにするべきことを振り返りましょう。

  • 所持品(特にスマホや財布)はテーブルに置くなど自分の身から離さない
  • 飲食店など席に座るときは、バッグやリュックを自分の膝の上に置く
  • 口の開いたバッグは厳禁
  • 財布はバッグの中の取り出しにくい場所に入れる
  • 移動時はバッグやリュックや背中側ではなく自分の前側にする

どれも難しいことではありません。これらに気を付けているだけでスリのターゲットにはなりにくく、その結果スリの被害に遭うこともありません。

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畠尾 正行

投稿者: 畠尾 正行

留学カウンセラー兼、新聞やパンフレットの記事も書くライター。旅、カメラ、読書というありきたりな趣味。