フィリピン留学の前後でライティング力を比較してみると一目瞭然だった

テーブルに置かれたノートと鉛筆

フィリピン留学で向上するライティング力はこちら

フィリピン留学に行けば必ず英語力がアップするのでしょうか?

答えは、留学期間にもよりますし本人の勉強への取り組み方にも大きく左右されます。

そして一言で英語力と言っても、スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング・グラマーなど科目も分かれているので向上度はそれぞれ違います。

今回は明確にわかりやすい【ライティング】に焦点を絞ります。

フィリピンへの留学が決まってから、勉強をいろいろやってみたけど…

「多少の英語を身につけてからいろんな国を旅をしたい!」

そう思ってたところ知り合いにおすすめされたフィリピン留学。

なにやら英語が苦手な超初心者でも安心な環境で、しかも安い!と聞いたので留学を決心。そしてエージェントさんに相談、その数日後に学校が決まりました。

2012年に7週間、フィリピンに留学。これは私の話です。

まだセブ島には韓国系の学校がほとんどで、日本人で留学する人も今のように多くはありませんでした。不安でいっぱいだったことしか記憶にありません。

さて、このとき留学出発まで2か月ほどの期間があったと思います。この期間に忘れていた英文法を勉強し直したり、英語の音声を聞いたり、そんなことを手探りでやっていました。

『lang-8という、全世界の人が目標言語で文章を書き、相互に添削するサービスにも登録。そしていくつか日記(っぽい文)を書いてなんとか英語に慣れようとしていました。

しかし、留学するまではなるべく英語を避けてきたので英語力はほとんどゼロです。勉強も楽しくなく、やる気もあまり起きませんでした。

話を戻してこの『lang-8』は、英語で文章を書くと、私の文章を見つけた英語ネイティブの誰かが添削してくれるのです。これは使わない手はない!ということで頑張って書いていました。

ちょくちょく添削してくれはしたのですが、ネイティブでも理解できない英語の文章を書いていたこともあってなかなか面白い体験でした。

ちなみこの練習で、留学前にライティングが身に付いたかというとそうはならなかったです…。当たり前です。圧倒的に量と時間が足りません。

それに加えて、今思えばボキャブラリーのなさ、文法と英作文のレベルの低さ、これらも相まって、全然長い文章を書くことができませんでした。

そんなひどい私の文章を見ず知らずのネイティブの人が一文一文添削はしてくれるのですが、それがなぜ間違いなのか理解できる力もありませんでした。

ただ一つわかったことは、自分のライティングのレベルは相当低い、ということでした。(もちろんスピーキングやリスニングもですが…)

フィリピン留学前のライティング力

さて、そんな私のライティング力を公開します!ぜひご覧ください。

It’s cloudy sky.
The humidity is high.
A Weather will be rain.
I won’t be rain.
I pray the sky.
Because I have to go to work after this.

すべて単文です。これしか書けませんでした。4行目の”I won’t be rain”ってなんでしょう?笑

こんなレベルの文章にネイティブの人が添削してくれています。↓

The sky is cloudy
The weather forecast said that it will rain.

そうそう!本当はこのように書きたかったんです!「天気予報では雨が降る」って。

ちなみに他の文章に関してはノータッチでした。どう添削していいのかわからなかったのでしょう。

次は数日後の日記です。

Good morning!
It’s a fine today.
I met my friend after a long time.
She became beautiful than before.
She talked me interesting story.
When her friends talks her,they bragged that they were bad boy.
I laughed all time.
We had a good time.

いいですね、挨拶から始めています。そして少しだけ文章量が増えています。挨拶は人間関係を円滑にするには大切ですからね!

しかも「ひさしぶりに」を英語でどう表現するのかをGoogle翻訳か何かで調べてますね。”after a long time”こんな表現、このとき以来今でも使ったことない英語です。

これに対してのネイティブの添削です↓

It’s a fine day.
I was able to meet my friend after not seeing each other for a long time.
She has become more beautiful than before.
She told me interesting things.
*When her friends talks her,they bragged that they were bad boy.
→いみ分かりません。
I laughed the entire time.(ずっと笑っていた。)

この方は日本語を勉強しているようで、私の英語力を察してか、学習中の日本語で解説を入れてくれています。なんて優しい方なんでしょう。

私の文章の”When her~”の一文はひどいですね。笑。ネイティブといえども意味が想像できないようです。そして読み返した私も何を書きたかったのかわかりません…笑

以上です。これが留学前、最後の日記でした。

こんな力で、いざフィリピン・セブ島へ留学しました。

そして、フィリピン留学後のライティングはこちら

“If you don’t exercise your ability, it diminishes gradually.”

This can be said about your muscle, nerve, brain and so on.
I was a sports instructor so it was always in my mind and then I think about it like this “If you more exercise your ability, it will improve certainly”
Moreover if you enjoyed exercise, you might make it more improving.
I had conveyed it my customers through playing sports. I remembered it through my body now because after English school graduated I used hardly any to English.
and then when I met to talk to my teachers, I couldn’t catch in English.
Though my ability brought back somewhat because of staying out of Japan for three weeks.
I don’t want to waste a lot of time that I had studied hard. Therefore I’m studying English intently now.

I was a sports instructor so it was always in my mind that “If you more exercise your ability, it will certainly improve.”
So, if you enjoyed exercise, you’d be able to improve more.

見違えるほど成長しました!

しかも、留学前はその日の出来事しか英語で伝えられなかったのですが(伝えられていたと言っていいレベルかどうかは別として…)自分の考えていること、主張を述べられるようになりました。

私が留学したセブの学校では、ライティングの学習が毎日(月~木)30分間ありました。

ボキャブラリーのテキストを使い、毎日10個の単語を調べて例文を作って…ということをさせられていました。私には30分間で10個すべての単語を調べて例文を作るには時間が足りなかったので予習をしてから望んでいました。

このボキャブラリー10個のインプットが30分。その後30分間で書けるだけ英文を書くトレーニングの時間がありました。このとき、勉強した10個の単語を文章中に使うことが条件でした。幸いにも、勉強した単語に関連するテーマを与えられるので、それについて書く!という授業でした。

毎日勉強するボキャブラリーは、同じカテゴリーなので書くときに比較的使いやすいものでした。しかし30分間で書ける文章量に10個すべてを使用することは私には難しかったです。

そして翌日の午前中の授業で、担当の先生がすでに添削してくれており、自分が書いた文章の間違いを解説をしてくれました。

ライティングに関してはこのような感じで学習していました。ちなみに私は7週間(約1か月半)の留学期間でしたが、これが12週間(約3か月)もいればもっともっと向上しただろうなと感じています。

今となっては、留学前の勉強をもっと気合い入れてやっておくべきだったと思います。

だけど、これから留学を考えている人へ向けて伝えたいことは、現在どんなに英語が書けなくても、そして話せなくても全然問題ありません。留学中に勉強を怠らなければ必ず英語力は向上します。

Author: 畠尾 正行

英語力ゼロから2012年にフィリピン留学を経験。その後は学校スタッフを経て留学カウンセラー。第二言語習得論など英語学習について見識を深め学習アドバイスを行なう。