フィリピン生まれの英単語たち

こんにちは!

フィリピン留学エージェント、セブイングリッシュのケイコです。

日本語が元になった英単語として、「Tsunami 津波」や、「Karaoke カラオケ」が有名ですが、フィリピンで広く使われていた言葉が元になって出来たと言われる英単語も、「オックスフォード英語辞典」には40個程、登録されています。

これらの英単語は、英語が多用される国フィリピンで生まれ、欧米等に移民したフィリピン人を中心に広まったようですが、アメリカやイギリス等に、それよりも前から暮らしていた人達には、必ずしも通用度が高いわけではないようです。

しかし、知っておくと、セブ島留学中にフィリピン人の先生達と会話が弾むかもしれないので見ていきましょう!

セブ島留学中に耳にするフィリピン生まれの英単語トップ5

1.buko juice ブコジュース

buko juice ブコジュース

buko juice– a drink made from the clear watery liquid inside unripe coconuts; coconut water.
「オックスフォード英語辞典」の定義

ブコとは、ココナッツのこと。美容・ダイエット・健康に良いということで、ハリウッド女優や、スポーツ選手に愛飲されているとのこと。

ブコジュースというと、自然のままのココナッツウォーターと、ミルクや砂糖を加えたココナッツ・シェイクのどちらも指しています。

2.halo-halo ハロハロ

halohaloハロハロ

halo-halo– A dessert made of mixed fruits, sweet beans, milk, and shaved ice, typically topped with purple yam, crème caramel, and ice cream.
「オックスフォード英語辞典」の定義

日本のコンビニでも、お馴染みのハロハロですが、本場のハロハロは具だくさんで迫力があります。

ハロハロとは、「ごちゃまぜ」という意味。ファーストフード店を始め、フィリピン料理レストランで食べることができます。

3.pan de sal パンデサル

pan de sal パンデサル

pan de sal– a yeast-raised bread roll made of flour, eggs, sugar and salt, widely consumed in the Philippines, especially for breakfast.
「オックスフォード英語辞典」の定義

スペイン語で 塩パンという意味ですが、ほのかな甘みが特徴のパンです。

フィリピンの朝食に欠かせないパンで、ピーナッツバターと相性抜群です。コーヒー、チョコレートと一緒にいただきます。

4.sari-sari store サリサリストア

sari-sari store サリサリストア

sari-sari store– a small neighborhood store selling a variety of goods.
「オックスフォード英語辞典」の定義

町を歩けば、あちこち見かける家族経営の小売店。お菓子から洗剤、卵までいろんなものが揃っています。

アメ玉や卵も1個から買える、家計に優しく便利な地域密着型のお店です。

5.comfort room コンフォートルーム

comfort room コンフォートルーム

comfort room– a room in a public building or workplace furnished with amenities such as facilities for resting, personal hygiene, and storage of personal items (now rare); (later) a public toilet (now chiefly Philippine English)
「オックスフォード英語辞典」の定義

お手洗いのことです。comfort roomの頭文字を取り、「CR シーアール」と表現することも。

お手洗いを探すときは、”Where is CR?”と聞いてみましょう。

なお、トイレは国により以下のように言い方が異なります。

「Bath room」
主にアメリカで使われます。元々はバスタブが付いた部屋を表していたそうですが、今ではバスタブがなくても使うそうです。
「Rest Room」
アメリカで広く使われています。レストラン等や公共の場所などのトイレの呼び方として使う事が多いです。(公共の場所でもBath roomと言う場合もあります。)
「Toilet」
イギリス等でよく使われているようです。

その他にも、国や場所により、Washroom、Lavatoryなど様々な呼び方があるようですが、私個人がアジア各国などの観光地にいったときにトイレの場所を聞く際は、「Rest Room」、「Toilet」などと言うと通じることが多かった印象です。

他にもあるフィリピン生まれの英単語

フィリピン生まれの英単語は、以下のように他にもたくさんあります。

advanced(アドバンスド)
時計や腕時計で時間を早めて設定している事。

フィリピンでは、時計を5分、10分早めに設定している人が多いです。

その為、人によって、時計の時間がバラバラなので、「あなたの時計では何時?本当の時間は何時?」といって、時間を確認することが多いです。

bahala na(バハーラ・ナ)
フィリピン版「ケセラ・セラ」。難しい状況でも、「なんとかなるさ・なるようになるさ!」というポジティブな表現です。
balikbayan(バリックバーヤン)
出稼ぎ等で外国へ一定期間滞在した後、フィリピンへ一時帰国や本帰国するフィリピン人のことです。
balikbayan box(バリックバーヤン・ボックス)
出稼ぎ等で外国に住んでいるフィリピン人が本国へ送るダンボール箱を指します。

食べ物・衣類・おもちゃ・日用品等を入れることが多いようで、日本から送る場合、日清のシーフード・カップヌードルが人気だとか!?(最近は、フィリピンのスーパーでも見かけるようになりました。)

baon(バ―オン)
食べ物・お金・必要品など、通勤・通学・旅行への携帯品のことです。

お母さんが子供に「Baon持った?」と聞いているのは、通常「お弁当持った?」と言う意味です。

barangay(バランガイ)
最小の行政区のことです。日本の村に相当しますが、都会でも細かな行政区に分けられています。
barkada(バルカーダ)
友だちグループのことです。いじめが少ないフィリピンですが、やはり、若者たちは気の合う仲間とつるんでいます。
barong tagalog(バロン・タガログ)
フィリピン男性の民族衣装「バロン・タガログ」の事です。

結婚式を始め、セレモニーの際に着用されています。

高級なバロン・タガログには、バナナやパイナップルの繊維が使用されています。

barong(バロン)
フィリピン男性の民族衣装「バロン・タガログ」の略です。
baro’t saya(バロット・サヤ)
フィリピン女性の民族衣装のことで、無地・生成色(きなりいろ)のブラウスと長めの巻きスカートというスタイルです。
batchmate(バッチメート)
狭義ではクラスメートと、広義では卒業同期のメンバーも指します。

特に、教育が誰でも受けられる権利ではなく特権という見方が強いフィリピンでは、大学の卒業同期メンバー同士のつながりはとっても強いです。

buko(ブコ)
ココナッツの実のことです。
buko water(ブコ・ウォ‐ター)
ココナッツから取れる新鮮なジュースのことです。
carnap(カー・ナップ)
車泥棒をすることや、バイク泥棒をすることのことです。動詞として使われています。
carnapper(カー・ナッパ―)
車泥棒や、バイク泥棒のことです。名詞として使われています。
despedida(ディスぺディ―ダ)
正式にはdespedida partyと言います。

日本でいうところの送別会で、旅に出る人や組織・団体を去る人の門出を祝うものです。

dirty kitchen(ダーティー・キッチン)
フィリピンの裕福な家庭には住み込みのお手伝いさんが使うキッチンと、家主のキッチンとが分けてあります。

この、dirty kitchenでは、お手伝いさんが家主の為に提供する食事を作る実作業用のキッチンの場合と、お手伝いさん用の食事を作るキッチンをさす場合があります。

家主の家の中にあるキッチンは、ショールームにあるような綺麗で豪奢なキッチンが一般的で、それと対比させて、お手伝いさん用のキッチンを冗談交じりにdirty kitchen(直訳:汚いキッチン)と言うそうです。

しかし、他の人の家のお手伝いさん用のキッチンを指していう場合、second kitchenと言うのが無難です。

estafa(エスターファ)
詐欺やだますこと、不正直な取引のことです。

一般的な英語では、criminal deception, fraud; dishonest dealingと表現します。

gimmick(ギ―ミック)
フィリピンでは、友達と夜遊びをすることを指して使われます。

アメリカ英語では、(手品などの)秘密の仕掛け、たね、トリック、という意味になりますので注意!

go down(ゴー・ダウン)
バイクや車から降りる事。
アメリカ英語では、get offなので、注意!
high blood(ハイ・ブラッド)
怒ってカッカとしている様子を指します。
アメリカ英語では「高血圧」という意味で使われます。
kikay(キッカーイ)
お洒落な女の子のことです。
似た意味で、fashonistaとも言われます。
kikay kit(キッカーイ・キット)
コスメポーチのことです。
KKB(ケー・ケー・ビー)
「kaniya-kaniyang bayad」の頭文字を取っています。

友だちと食べに行ったりするときの会計時に、それぞれ別会計で払いましょう、という合言葉です。

友だち同士だと別会計もありですが、フィリピン人男性は見栄っ張りなので、通常デートでは男性が会計を持ちます。

男性陣はフィリピン人の女の子を誘うときKKBは使わないで、いいところを見せてください!

kuya(クヤ)
お兄さんという意味。
家族でなくても、年上の男性を親しみを込めて呼ぶ呼び方です。
mabuhay(マブーハイ!)
万歳!乾杯!幸運を!という意味です。
mani-pedi(マニ・ペディ)
サロン等のサービスで、マニキュア+ぺディキュアの両方セットのこと。
pasalubong(パサルーボン)
お土産
presidentiable(プレシデンシャル)
大統領候補、または候補としてとして確実視されている人を指して言います。
pulutan(プルタン)
酒のつまみ用のスナックや食べ物のことです。
フィリピンでは、ナッツ系のスナックが安くて充実しています。
salvage(サルベージ)
裁判なしに逮捕したり、刑を実行したりすることです。
sinigang(シニガン)
シニガンはフィリピンを代表するスープです。
酸っぱいのが特徴で、具によって風味が異なります。
豚肉のシニガン、エビのシニガン、鶏肉のシニガンなど、留学中に色々試してみてください!
suki(スーキ)
お店等のお得意様のこと。
マーケットなど、いつも同じお店で買っていると、お店の人とも顔なじみになり、「うちのsukiだから」といって、割り引いてくれることもよくあります。
utang na loob(ウータン・ナ・ロオッブ)
直訳は「心に借金がある」という意味で、親切を示してくれた人へ感謝として何かをしなければ、という気持ちを表現した慣用句です。

まとめ

フィリピン生まれの英語(Filipino-coined English)を、セブ島滞在中に使ってみると、フィリピンの人々との距離がぐっと近くなるはず。

中には、「High Blood」など、アメリカ英語と同じ単語でも、意味が全然違うものがあるので、話す相手によって使い分けてください!

フィリピン人の先生には、和製英語を教えたりと、情報交換しても楽しいと思います!

Author: 阿部 桂子

セブイングリッシュのお客様&経理担当。2006年からフィリピン在住し、フィリピン大学セブ校マスコミ科を卒業。セブ島現地のことに精通している。