こんにちは。
フィリピン留学エージェント、セブイングリッシュではセブ島を中心にフィリピン各地の語学学校をご紹介しています。
今回、ご紹介するのはフィリピン留学の穴場エリア、ILOILO(イロイロ)についてです。
イロイロはフィリピン留学の中では、ややマイナーな地方都市ですが、計画的な都市開発が急ピッチで進んでいて、外国人にとっても過ごしやすいと思います。
それでいて日本人留学生が少な目だったり、値段がとても安い学校があって穴場的なところです。
1.イロイロの概要
イロイロは、フィリピン中央部にあるパナイ島で一番の都市です。
周辺では最も古い歴史を持ち、商工業の中心地として栄えてきました。
1-1.フィリピン国内有数のモデル都市
イロイロは、2015年にフィリピンで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)の開催が大きなきっかけとなり、それ以降も国際的イベントの開催地としても注目を集めるホットな街です。
フィリピン国内でも有数のモデル都市として指定されているイロイロは、ここ数年で大型ショッピングモールが急増し、オフィスビルが建ち並ぶビジネスパークの建設が急ピッチで進んでいます。
私たちが2012~14年頃までに、イロイロを訪れた時には田舎という印象が強かったのですが、グーグルマップの更新が全く追いつかないほど、近年は新しいショッピングモールや建物が増えていて、びっくりさせられます。
発展途上国の近代化を肌で感じることが出来る面白い街です。
また、空港から新しい町の中心部まで片側3~4車線の道がまっすぐ伸びており、その大通りに沿うように町が発展してきている為、セブ島中心部やマニラに比べると、渋滞がほとんどありません。
渋滞が少ないことで、セブ島中心部やマニラのような空気汚染を感じることは、ほぼ無いです。
1-2.イロイロの歴史
13世紀頃、ボルネオ島での圧政を逃れたマレー系の領主10人がパナイ島に移り住み、そのうちの1人がイロン=イロン(現在のイロイロ市)を金品と引き換えに、先住民の王から譲り受けました。
16世紀、ヨーロッパの大航海時代に入り、スペイン人ミゲル・ロペス・デ・レガスピがセブ島からフィリピン征服を始め、マニラに向かう途中で部下たちがパナイ島に入植し、それ以降、長い間スペインの統治下に置かれました。
18世紀初頭には要塞都市として、地域の中心になって、イロン=イロンは現在の呼称「イロイロ」に変わりました。
18世紀末には、織物産業が発展し、「フィリピンの染物産業の首都」と呼ばれるまでに発展。マニラや外国に向け、輸出産業が栄えていきます。
1855年にイロイロ港が世界市場に開かれ、砂糖産業で好景気をむかえたイロイロは、インフラ、教育施設も整ってきて、金融機関や商社も立ち並ぶエリアとなりました。
その後、アメリカや日本の支配を経て、1960年にフィリピン独立後も、西ビサヤ地方の中心地としての地位を維持しています。
ちなみに、イロイロの名称は、市内を流れる川の形が「鼻(タガログ語でイロン=ilong)」に似ていることに由来してます。
1-3.産業と言語
イロイロの産業は、米、サトウキビ、マンゴーなどの農業が基盤となっていますが、「フィリピンのアラスカ」と呼ばれるまでになった養殖漁業も経済を支えています。
また、僅かながら繊維産業もあり、パイナップルの繊維からピーニャと呼ばれる素材が作られています。
ピーニャはフィリピンの民族衣装の中でも結婚式や大切なイベント時の正装に使われる素材で、軽く通気性に富んでいるのが特徴です。
イロイロでは、柔らかいイントネーションが特徴のイロンゴ語が話されていていますが、中にはビサヤ語やタガログ語を話す人もいます。
また、フィリピンの他主要都市と同じく英語の通用度も高いので、英語が話せれば現地の中間層以上の人たちと問題なく意思の疎通ができます。
1-4.イロイロがあるパナイ島の周辺
イロイロがあるパナイ島周辺には、世界的に知られているリゾートアイランドのボラカイ島(Boracay)や、世界一の糖度を誇るマンゴーで有名なギマラス島(Guimaras)があり、豊かな自然に囲まれています。
もしも、留学中にイロイロからボラカイ島にバスや船を使って行く場合、十分に楽しむには2泊3日程度かかるので、土日に祝日が重なるようなときに行くと良いと思います。
ギマラス島は、日帰りでも行けますし、ビーチリゾートもあるので土日に1泊しても良いと思います。
2.治安
イロイロは、Noカジノ、Noスラム、Noストリートチルドレンを掲げていて、フィリピンの他地域と比べても安全な街です。
他の主要都市と異なり、街中でストリートチルドレンをあまり見かけませんし、道に落ちているゴミも少なくて、島民のマナー意識が高いという印象です。
ど田舎という訳ではなく、フィリピンレベルでは特に整備された街並みを誇っていて、安全で快適な留学生活が期待できます。
また、首都マニラや、フィリピン第二の都市セブと比べても緑地比率が高く空気が綺麗で、のどかな雰囲気が好きな方にお勧めです。
ただ、海外なので日本と比べてしまうと安全とは言えず、外出時に貴重品管理等の最低限の注意を怠らないようにしてください。
防犯対策はフィリピンの他地域と同様、気をつけて過ごすのに越したことはありません。
3.気候
気候はセブ島とほぼ同じです。
大まかに6月から10月の雨季と、11月~5月の乾季に分けられますが、亜熱帯気候なので、通年、日本の夏の格好で問題ありません。
ただ、室内ではエアコンが効いているところが多いので、1枚羽織るものがあると重宝すると思います。
また、フィリピンの雨季は日本の梅雨と違い、スコールが殆どで短時間だけ降って止むことが多いので、雨期だからといって留学時期をずらしたりする必要はありません。
4.観光地
イロイロ市内には、観光名所の歴史的建造物や、美術館、憩いの場があります。
また、郊外のアンティケ(Antique)は透明度の高いダビングスポットで、留学中にライセンス取得もできますよ!
イロイロの港から船で15分程のところには世界一の糖度で知られるマンゴーの産地、ギマラス島(Guimaras)があり、日帰り旅行も楽しめます。
Casa de Emperador
フィリピンの近代美術が楽しめるお洒落な美術館です。
1階には、センスの良いお土産品コーナーもあります。
教会
モロ教会は、教会内の聖人像がすべて女性というユニークな教会です。
ハロ教会の聖人像は「ロウソクの聖母」と呼ばれていて、2月には盛大なフェスティバルで多くの人で賑わいます。
リサールマンション(Lizares Mansion)
イロイロで砂糖産業が全盛期の時に富豪リサール家の邸宅として使われていた建物です。
現在は名門私立学校のAugelicum Schooolとして使用されており、クリスマス時期の夜間にはライトアップされます。
5.ショッピングモール
SM City Iloilo
イロイロ最大規模のショッピングモールで、東京ドーム約4個分の広さがあります。
Plazuela de Iloilo
南欧風のお洒落な外観のプラズエラ・デ・イロイロ。
敷地内にはフィリピン料理や日本食レストラン、イタリアンレストランなどの飲食店があります。
Megaworld Iloilo Business Park
2015年にAPECが開催されたイロイロ・コンベンションセンターを始め、高級ホテルや大型ショッピングモールFestive Walk Mall、近代美術館等が集まったモダンな雰囲気のビジネスパークです。
Festive Walk Mall
2018年6月にオープンした巨大ショッピングモールです。
留学中に英語の映画を観るならここ!
最先端の映画館には、Dolby Atomosのサウンドシステム搭載のスクリーンや、ゆったりとしたVIPシートもあります。
ATRIA
エイトリアは、落ち着いた雰囲気の飲食店が多く並ぶ商業施設です。
近くにはSmallVille Complexというナイトスポットがあり、金曜日の夜はDJやバンド演奏を楽しむ観光客や若者、学生で賑わっています。
CITY TIME SQUARE
2017年10月にオープンした商業施設で、ショッピングも食事も楽しむことができます。
目印は白いバラの花、夜にはライトアップされていることもあるそうで、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
6.イロイロ名物
6-1.イロイロ名物料理
7,000以上の島々から成り立つフィリピンでは、各地域の郷土料理が楽しめます。
イロイロが誇る名物料理と言えば、ラパズバッチョイ(La Paz Batchoy)!
ラパズバッチョイとは、鶏ガラとエビの出汁がベースのヌードルスープで、具材は、ブタの臓物(レバー、脾臓、腎臓、心臓など)をハム状に切ったものと、ブタの皮をカリカリに揚げて粉上にしたもの、ビーフロインに、玉子麺が入っています。
イロイロ発祥で、実はセブ島やマニラでもラパズバッチョイのチェーン店が出店していることもあり、フィリピンでは全国的に知名度のある郷土料理です。
フィリピンにある日本の洋品店ユニクロでは、現地企業とのコラボTシャツを発売していて、数年前は「ラパズバッチョイ」のTシャツが販売されていたこともありました。
イロイロの本場ラパズバッチョイは、大型ショッピングモール「SM City Iloilo」でトライすることができます。
私たちが取材したときは、具材が贅沢にのったスペシャルバッチョイを注文。
気になる味ですが、ブタの臓物が独特の臭みがあり、日本人の口にはちょっと合わないかも、、という感想です。
正直、食べなれたラーメンの方が美味しく感じると思います。(汗)
6-2.イロイロ土産
イロイロではショッピングモールも充実しているのでお買い物に困る事はないと思います。
品揃えも、セブ島で見かけるお土産もほとんど揃っている印象です。
ちなみに、セブ島のお土産は、【2018年版】セブ島のオススメお土産リストを参考にしてみてくださいね!
イロイロならではのお土産に、イロイロのロゴ入り商品と、イロイロのお菓子はいかがでしょうか。
イロイロのお菓子の代表格は、Biscocho(ビスコッチョ)!
ビスコッチョは、バターとシュガーで味付けされたトーストブレッドのビスケットで、「Original Biscocho Haus」というメーカーが有名処で、甘すぎずサクサクっと美味しいです。
ばらまき用のお土産には、個包装されているバタービスコッチもおすすめ。
一口サイズの濃厚なバターケーキで、オリジナルの他にも、チョコやフルーツ味が楽しめる詰め合わせセットもあります。
観光地「MOLO MANSION」では、イロイロのロゴ入り商品を始め、フィリピン各地のお土産が揃います。
イロイロのお隣の島、ギマラス島(Guimaras)のドライマンゴーもありました。
ギマラス島では、世界一の糖度を誇るGuimaras Super Galilaという品種のマンゴーが採れます。
島外に生マンゴーの持ち出しが禁止されているので、ギマラス島産の生マンゴーはイロイロでも売っていないんですが、ドライマンゴーなら買うことができます。
セブ島産の7Dドライマンゴーとの食べ比べもできます。
個人的には生マンゴーはギマラスマンゴー、ドライマンゴーはセブ島産7Dドライマンゴーの方が美味しく感じました。
7.イベント
イロイロはフェスティバルが多いことでも有名です。
一番知名度が高いのは「ディナギャン フェスティバル(Dinagyang Festival)」。
ユニークな衣装を着て、先住民族のアティ族を模して全身を黒く塗ったダンサーが熱狂的に踊ります。
他にも、ヨットレースの「パラウレガッタ フェスティバル(Paraw Regatta Festival)」や、前述のハロ教会のロウソクの聖母を祝う「ロウソクの聖母祭(Feast of Our Lady of Candles)」、「旧正月のフェスティバル(Chines New Year Festival)」があり、祭りの期間は町中が賑やかです。
8.日本人の住みやすさ
首都マニラや、観光地セブ島に比べると、田舎になる分、緑豊かで空気が綺麗な環境で生活ができます。
空気汚染が気になる喘息持ちの方や、シニア世代の方に嬉しい環境だと思います。
ただ、在住日本人の数は少なく、日本語が通じる病院はないので、留学生は体調を崩したら、学校のクリニックや職人に相談しましょう。
市内には大型ショッピングモールも多数あり、生活用品を始め、留学に必要な必需品は大抵揃います。
和食レストランもあるので、食に困る事も少ないと思います。
こちら↓はSMモールのフードコート内にある「Ramen & Don」のラーメン(ハーフサイズ)です。
なんと、1杯78ペソ(約180円)で食べることが出来ます。
9.日本からの行き方
日本からイロイロまでは直行便がないため、経由便を利用しますが、留学生のほとんどがマニラ経由で渡航しています。
日本からマニラへは、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、東京(羽田)国際空港、新千歳空港から直行便が運航されていて、3時間半~4時間程度で到着します。
マニラからイロイロまでは、フィリピン航空、セブパシフィック航空の国内線が運航していて、所用時間1時間程度で到着します。
乗り換え時に、経由便の航空会社が違う場合、ターミナル間の移動があり大変なので、フィリピン航空またはセブパシフィック航空で統一してチケットを取ることをお勧めします。
イロイロ空港に到着後は、学校スタッフの方と合流して学校までの送迎サービスが利用できるので安心です。
空港から市内までは20~30分です。
10.イロイロの語学学校
のびのびとした環境で英語学習に専念できるイロイロ留学。
イロイロは、約40の大学やカレッジがある教育学園都市です。
フィリピン国内大学ランキングでトップクラスのプロテスタント系名門総合大学フィリピン中央大学(Central Philippine University)や、国立の名門大学のフィリピン大学ビサヤ校(University of the Philippines Visayas)をはじめとする名門総合大学5校の他に、30校を超える大学と医学校2校があります。
そのため、イロイロの語学学校では優秀な講師陣があつまっています。
また、学校によっては勤続10年以上のベテラン講師が多く在籍しています。
日系の語学学校がなく、韓国系の語学学校のみですが、日本人職員がいる所が中心なので、留学中のサポートも日本語で受けることができます。
11.気になる点
イロイロでは、語学学校の数がかなり限られている為、住環境やカリキュラムにこだわりがある方は、学校数の多いセブ島やバギオの語学学校の方が希望に近い学校選びができると思います。
イロイロの語学学校は、多少の不便さは気にせず、低価格で日本人留学生を避けて留学したい方にお勧めです。
ただし、日本からの団体受入れを行っている学校もあるので、日本人比率にこだわりが強い方はご相談ください。
まとめ
格安留学ができる穴場スポット「イロイロ」。
モールなども十分にあって便利さも求めつつ、空気も綺麗で、のんびりとした田舎の雰囲気の中で留学生活を送りたい方におすすめです。
日本人生徒が少なくて、値段も安めの学校が多いのも魅力的です。
イロイロ留学が気になる方はお気軽にお問い合わせください!