こんにちは。
フィリピン留学エージェント、セブイングリッシュの小出です。
セブ医科大学付属病院に勤めるフィリピン人医師から聞いた話ですが、最近、デング熱患者が増えていて、感染の疑いがある人が、連日50人程、診察に訪れるそうです。
特に多かった日は、1日に、76人がデング熱の疑いがあると診断されたとの事です。
この病院だけで、それだけの数がいるのなら、今、セブ島では、とんでもない数の方がデング熱にかかっている可能性があると思い、念の為、セブシティの総合病院にある日本語ヘルプデスクに勤務する日本人職員にも、確認した所、今のようなフィリピンの雨期には、デング熱患者が増加する事もありますが、年間を通してデング熱になる患者さんはいるし、現時点で、特別、例年に比べて
「日本人の」デング熱患者が増えている印象はないとのことでした。
しかし、ローカルの人達も含めたら、最近、デング熱の疑いで受診している人が増えているのは事実だと思いますし、用心するに越したことはありません。
かかってしまうと、高熱が出て大変、辛い病気です。
十分な対策を行いましょう!!!
デング熱とは???
目次
2014年には、日本でも局所的に広がり大騒ぎになった、デング熱について、おさらいしましょう。
Wikipediaから抜粋しますと、
『デング熱(デングねつ、まれにデンゲ熱とも、英: dengue fever, breakbone fever)とは、デングウイルスが原因の感染症であり、熱帯病の一つである。
蚊の吸血活動を通じてウイルスが人から人へ移り、高熱に達することで知られる一過性の熱性疾患であり、症状には、発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹を含む。
治療方法は対症療法が主体で、急性デング熱にはいま起きている症状を軽減するための支持療法 (supportive therapy, supportive care)が用いられ、軽度または中等度であれば、経口もしくは点滴による水分補給、より重度の場合は、点滴静脈注射や輸血といった治療が用いられる。
ただ稀ではあるが、生命を脅かすデング出血熱に発展し、出血、血小板の減少、または血漿(けっしょう)漏出を引き起こしたり、デングショック症候群に発展して出血性ショックを引き起こすこともある。』
と書かれています。
要は、、、
蚊によってうつる高熱が出る病気です。
かかってしまうと、1週間程度の入院が必要です。
死に至る事は稀ですが、0%ではありません。
海外旅行傷害保険に入っていないと、入院・治療費は、10万ペソ(約21万円)~と、高額です。
入院が長引くと、17万ペソ(約35万円)を超えるケースもあるそうです。
セブ島では、他にも、犬猫に咬まれ狂犬病ワクチンを接種したり、バイク事故(マフラーでの火傷含む)で高額治療費がかかるケースがあるので、いずれにしても必ず、海外旅行傷害保険に加入しましょう!
90日以下の留学の方は、条件を満たせばクレジットカードの無料付帯保険も利用可能
それと、最近、セブでデング熱の予防接種ができるようになりましたが、半年毎に3回注射が必要です。
なので、普通の留学生は予防接種ができません。
しかも、予防接種をしても、発症を防げるのは65%程です。
重篤化は防げるようですが・・・。
予防接種について、もう少し詳しく、私の個人ブログに書いています。
デングウィルスを持った蚊は、極一部です。
長年、セブ島に住んでいる私や、セブイングリッシュの職員は、運が良いのか、誰もかかったことがありません。
蚊に刺されただけで、すぐに怖がる必要はありません。
しかし、確実に感染を防ぐ為、デング熱を媒介する、フィリピン・セブ島での蚊対策を見ていきましょう!
室内の蚊を防ぐ
【日本で買う】ワンプッシュ蚊取りスプレー
我が家では、【アース】おすだけノーマット スプレータイプを使っていて、非常に効果があります。
良く効く上、1回、プシュッとスプレーして、暫くすると、臭いが残らないのも素晴らしいと思います。
携帯しやすいので、留学中の週末にリゾート等へ旅行に行く際にも大活躍します。
留学出発前の方は、購入をお勧めします。
夏時期じゃないと、近所の薬局に売っていないと、お嘆きの方は、Amazon等のインターネット通販で買ってください!
キンチョーや、フマキラー等の他メーカーからも類似品が出ています。
2016年10月5日追記
当記事を見た旅行会社の方からご指摘をいただきました。
航空会社規定では、人体につけるガススプレータイプは預け荷物に持ち込み可能(手荷物は不可)ですが、殺虫目的の場合は預け荷物を含めて、飛行機に預けるのは不可のようです。
その為、値段は倍位しますが、セブ島の日本食材店で購入されるか、以下、セブ島で買えるアイテムで対策されるのが、よろしいかと思います。
【セブ島で買う】電気式蚊取り機(液体方式)
日本の電気式蚊取り機を持参した場合、フィリピンの電圧220ボルトに対応させる為に、変圧器が必要です。
電気式蚊取り機を利用する場合には、フィリピンのスーパーマーケットや、薬局等で売られている現地の物を利用しましょう。
効き目については、先に挙げた日本のワンプッシュ蚊取りスプレーのほうが効果があるように感じます。
また、特に使い始めは、匂いがきつく、私の場合は喉が痛くなったことがあります。
値段は、写真に写っているもので約270ペソ(約570円)です。
パッケージには、30晩有効と書かれていますが、毎晩、使っていると、もっと早く効果が薄れてくるのが感じられると思うので、長期留学の方は詰め替え用を利用するといいと思います。
【セブ島で買う】電気式蚊取り機(マット方式)
日本では、最近、あまり見かけなくなりましたが、マット式の電気式蚊取り機もセブ島では売られています。
こちらは、1枚のマットの効果は1晩程度で、毎日、入れ替える必要があります。
私も、試したことがありますが、何となく液体方式よりも効いている気がします。
また、個人的には、液体方式に比べて喉が痛くなることが少ないです。
液体方式と同じく、フィリピンのスーパーマーケットや、薬局等で売られています。
値段は、写真に写っている、5枚のマットが付いたもので約70ペソ(約150円)です。
マットを入れ替える手間はありますが、液体方式よりも安いので、短期留学の方にお勧めです。
【セブ島で買う】蚊取り線香
他に、安価な方法として、古典的な蚊取り線香があります。
ただし、火を使わなければいけない為、安全上の不安や、煙で喉が痛くなる、灰で散らかる等の理由から、お勧めしません。
特に、複数人部屋の寮に滞在される方の場合、周りの生徒が嫌がる可能性が高いです。
10枚で、15ペソ(約30円)位~で売っていて、一般的な香りのものと、10円位、値段が高いラベンダーの香りのものがあります。
両方使った事がありますが、ラベンダーの香りでも、煙たくて、香りを楽しめる感じではないです。
蚊取り線香は、ひょっとしたら、煙が籠らない、屋外なら有効かもしれませんが、屋外だと虫除けスプレー等のほうが効果的だと思います。
屋外で蚊を防ぐ
虫除けクリーム・スプレー
日本から、使用感が良い虫除けスプレーを持参されるのが一番、お勧めですが、セブ島にも売っています。
セブ島の場合、「OFF!」という、クリームタイプのものが一番、良く売られています。
クリームタイプの為、つけた後は、手が若干、ヌルヌルするので手洗いが必要です。
大きなスーパーや、薬局に行けば、肌の弱い子供用や、スプレータイプ等も売っています。
子供用の場合、効果が持続する時間が短いようです。
値段は、100ペソ前後(約210円)からあります。
靴下・長ズボンの着用
実は、虫除けクリーム等よりも、効果が高いのは、靴下や長ズボンの着用です。
蚊に刺されやすいのは、涼しくなる夕方以降の事が多いので、できるだけ着用するようにしましょう。
虫を駆除する
殺虫スプレー
ここまでに挙げた方法で、室内の蚊は大体、駆除できると思いますが、
蚊以外のハエやゴキブリ等の大き目の虫に対しても、威力を発揮する殺虫スプレーについて、少し触れておこうと思います。
フィリピンに売られている殺虫スプレーは強力です。
大きなゴキブリであっても、一瞬、吹きかけただけで、すぐに絶命します。
慌てて、かけすぎると、部屋の中が、とても臭くなるので要注意です。
それよりも、取り逃がす事を心配されると思いますが、フィリピンのゴキブリは、日本のよりも動きが遅く、隠れる能力が低いので、仕留めるのは難しくありません。
焦らずに対処すれば、誰でも倒せると思います!
小型のスプレー缶で、約170ペソ(約350円)、大型タイプで約250ペソ(約550円)程です。
虫刺されには
虫刺され薬
フィリピンには、日本の虫刺され薬のような、日本人が満足するレベルの優れた薬はありません。
私も移住した当初は不思議でした。
常夏のフィリピンでは、一年中、蚊がいるのに、何故、有効な虫刺され薬がないのか???
実際に、セブ島で蚊に刺されるとわかりますが、よくいる種類の蚊は、日本とは違うみたいで、日本の蚊のように長時間、大きく膨れ上がり、痒みが持続することは稀で、10分前後(たまに数十分)経てば、気にならなくなります。
貧しい国だからとか、他にも理由はあるかもしれませんが、富裕層もいるわけなので、これが一番の理由ではないかと思います。
最近は、一応、大型スーパーや薬局には、写真に載ってるような、虫刺され時に塗る液体・オイルや、タイガーバーム等の薬が売られていますが、日本の薬程は効かないです。
というか、これらの薬の効能を読むと、筋肉痛やマッサージなどの際に付ける薬を兼ねているようなので、単に肌をスースーと感じさせるだけなのではとさえ感じます。
尚、セブ島の日本食材店で、日本の虫刺され薬を買えますが、日本の倍位の値段がするので、日本から持参される事をお勧めします。
まとめ
日本では、デング熱等の蚊を媒介にした病気には、まず、かかることがない為、知らないと、とても怖いものに感じると思います。
しかし、デングウィルスを持った蚊は、極々、一部です。
怖がることなく、冷静に対策を行うことが大事です!