こんにちは。
フィリピン各地に外国人向けの語学学校がありますが、今日はフィリピン留学の中でも、穴場中の穴場。
フィリピン留学エージェント、セブイングリッシュではセブ島以外の地域へのご留学もご紹介しています。
地方都市で、まだ長閑さが残る『Bacolod(バコロド)』という街について紹介します。
バコロドの概要
バコロドはフィリピン南部のネグロス島西部の街です。
ネグロス島(12,706km2)は、フィリピンで4番目に大きな島で、日本でいうと新潟県(12,584km2)と同じくらいの大きさです。
バコロドは、そのネグロス島の中の、一地方都市です。
インターネットで、バコロドと検索すると「田舎」、「何もない」等という記述も目にします。
しかし、バコロドには大型ショッピングモール「SMモール」、「アヤラモール」、「ロビンソンモール」があって、日用品購入や外食などは特に困りません。
現地の人たちは主にイロンゴ語で生活していますが、中にはビサヤ語やタガログ語を話す人もいます。
また、フィリピンの他主要都市と同じく英語の通用度も高いので、英語が話せれば現地の中間層以上の人たちと問題なく意思の疎通がとれます。
治安
バコロドは娯楽施設や観光資源が大都市のマニラやセブ島などに比べて限られており、外国人観光客が少なくて、タクシー運転手などの日本人留学生がよく接する職種の人も、すれた感じの人が少なく感じます。
まだ、素朴さもあってフィリピンの中でも比較的、治安が良い街だと思います。
外務省の海外安全ホームページによると、バコロドがあるネグロス島の危険レベルは「レベル1 十分注意してください」です。
これは、フィリピン留学で特に人気がある「セブ島」や「バギオ」と同じレベルです。
露出が多い服装を避けること、夜遅くまで一人で出歩かないこと、危険な地域には行かないこと、口の閉まるバックをできるだけ体の前側にして外出することなど、自分で危機管理意識を持って行動すれば、十分に犯罪被害を回避できます。
フィリピンの他主要都市と同じく、きちんとした防犯対策をとりましょう。
気候
セブ島と同じで、平均20℃後半~30℃前後で、日本の夏くらいの気温です。
雨季は、5~12月で、乾季は1~4月です。
7~8月が最も降水量が多い時期ですが、フィリピンの雨季はスコールが殆どで短時間だけ降って止むことが多いです。
12月~1月にかけては、他の時期に比べて夜が涼しくなり半袖だと寒く感じるかもしれません。
また、語学学校やショッピングモール内などでエアコンがききすぎていることがあるので、羽織るものもあったほうが良いです。
観光地
Campuestohan Highland Resort
バコロド市から山の方向へ車で約50分くらいの場所にあります。
バコロド市からバスも出ていますが、留学生は生徒同士でジプニー(乗り合いバス)を貸し切りにして行く方が多いようです。
ジュラシックパークがフィリピンにも出現???(笑)
子供から大人まで楽しめるプールが3箇所あって、泡や波が出るプールもありました。
友人同士や親子留学の家族でも楽しめます。
The Ruins(ルインズ)
「The Ruins(ルインズ)」は、バコロド市の郊外にある観光スポットで、サトウキビ農園の地主が1920年頃に建てた邸宅の跡です。
フィリピンが、スペイン統治下だった時代を感じさせる建物で、子供も走り回れるような広場があって、地元の家族連れや恋人たちで賑わっています。
夕方に行くと、涼しいし、夕日が建物に当たって綺麗なので、お勧めです。
飲食店
MANOKAN COUNTRY
バコロドは、サトウキビの生産の次にイナサル(炭火焼き鳥)が有名です。
SMモールの隣には「Manokan Country」というエリアがあり、イナサルのお店がずらりと並んでいます。
どの店も夜になると、ほぼ満席です。
3人で食べて合計1,000円超えない程度だったので、物価はセブ島やマニラと比べても安いと思います。
日本食レストラン
日本食レストランは、日本人シェフが常勤している「維心(Ishin)」をはじめ、5か所くらいあります。
在住日本人に人気の日本食レストラン「維心」↓↓↓↓↓
calea
バコロドで有名なカフェ&スイーツのお店。
何十種類ものケーキが陳列されています。
フィリピンのケーキは、日本に比べて甘過ぎることが多いのですが、caleaのケーキは程よい甘さで美味しかったです。
名産品
バコロドのあるネグロス島は、砂糖の産地でフィリピン全体の約60%の生産量を占めていて、シライ空港からバコロド市内に向かう途中には、サトウキビ畑が一面に広がっています。
バコロド内のあちこちにあるお土産屋「BongBong’s」
色んな種類の甘~い、お菓子が売っています。
イベント
毎年10月(メインは10月の第4日曜日)に、バコロドで大きな祭典「MassKara Festival(マスカラ・フェスティバル)」が開催されます。
「微笑みの都市」として知られるバコロドですが、1980年のフェスティバル開始の年には、不幸な出来事が続いていました。
1980年前後、砂糖には果糖が多く含まれ、健康に良くないという見解がアメリカで発表されると、サトウキビの生産を主要産業にしていたバコロドは大打撃を受け、同時期に、地元民が大勢乗船していた船がタンカーと衝突&沈没し、約700人もの命が奪われるという痛ましい事故も起きました。
街中が悲嘆に暮れる中、なんとかして皆を元気にしようと、地元アーティストや政府、市民団体が「笑顔の祭り」を企画したのが、このMassKara Festivalの始まりだと言われています。
「MassKara」という言葉は、mass=大勢、kara=顔(スペイン語)という言葉から成る造語で、英語のmask(マスク)の意味も掛けて、お祭り全体を通して仮面がテーマになっています。
この時期になると他の島や外国からも多くの観光客が集まります。
日本人の住みやすさ
バコロドには、大きな総合病院「リバーサイドホスピタル」があります。
しかし、セブ島やマニラのように日本人が常勤する「ジャパニーズヘルプデスク」がない為、自分だけで病院に行くと全て英語でのやり取りになります。
また、海外旅行傷害保険に加入していてもキャッシュレス診療が出来ない為、診察時は現金払いで日本帰国後に各自で保険会社に請求するようになります。
日本人職員のいる語学学校であれば、症状の重さなどにもよりますが、病院まで同行してくれるケースもあるようです。
バコロドには、日本大使館や領事館がありません。
パスポート紛失などのトラブルの際は、マニラの大使館やセブ島の領事館などへ電話して対処方法を相談するようになります。
スーパーマーケットには、日本のインスタントラーメンやふりかけ、醤油などの調味料等が売られています。
日本食レストランも5軒ほどあるので、食生活ではさほど困らないと思います。
日本からの行き方
ネグロス島にあるバコロド・シライ空港へは、日本から直行便が無い為、ほとんどの方がマニラ国際空港から国内線へ乗り換えて移動しています。
日本からバコロドのバコロド・シライ空港までは直行便がないため、経由便を利用しますが、留学生のほとんどがマニラ経由で渡航しています。
日本からマニラへは、成田国際空港、関西国際空港、中部国際空港、福岡空港、東京(羽田)国際空港、新千歳空港から直行便が運航されていて、3時間半~4時間程度で到着します。
マニラからバコロドまでは、フィリピン航空、セブパシフィック航空の国内線が運航していて、所用時間1時間程度です。
乗り換え時に、経由便の航空会社が違う場合、ターミナル間の移動があり大変なので、フィリピン航空またはセブパシフィック航空で統一してチケットを取ることをお勧めします。
バコロドの空港に到着後は、学校スタッフの方と合流して学校までの送迎サービスが利用できるので安心です。
空港から市内までは約30~50分です。
語学学校
バコロドには韓国資本の語学学校が5か所位あります。(定員50名上で何年も運営している学校だけでカウントしています。)
主な学校には、正規採用の日本人職員が常勤しています。
それ以外の学校は日本人職員が不在であったり、日本人の学生インターン(半日勉強+半日仕事で半年ほどの契約期間)のみで、その学生インターンも留学途中で不在になったりという可能性があります。
気になる点
バコロドの語学学校は、ほとんどが韓国資本です。
いずれの学校も韓国人生徒が多いので、彼らが好む辛い食事が提供されることが多いです。
その代わりに、日本人生徒が少ない学校を希望している人には狙い目だと思います。
あと、日本からの直行便が無い為、マニラ等で乗り換えて行く必要があります。
それと、セブ島等に比べると週末の観光地や行くところは多くありません。
とはいえ、4~8週間程度の留学であれば、海や山の観光地の選択肢がいくつかありますし、大型ショッピングモールもあるので勉強だけでなく、そこそこ遊びに出たい人であっても、そこまで退屈することはないと思います。
まとめ
バコロドは、セブ島のセブシティやマニラ等と比べて、まだまだ素朴さが残る日本人がイメージする昔ながらのフィリピンらしい街です。
いくつかの大型ショッピングモールや近代的なオフィス街もありますが、中心部を少し離れるとサトウキビ畑や闘鶏牧場などの長閑な景色が広がります。
都市部と比べて空気が綺麗なところが多いですが、特に交通量の多い大通りや下町はラッシュアワーになると渋滞するので排ガスは、それなりにあると思ってください。
幸いなことに、バコロドの主な語学学校は渋滞する通りから少し距離がある所がほとんどです。
日本人比率が10~20%程度の学校が多いので、複数人部屋を選択すると他国籍の生徒と同室になる可能性が高いです。(主に韓国人)
また、1人部屋が4週間で約15万円(授業料&寮費)の学校もあって、セブ島の日本人経営の学校等と比べると安いです。
1人部屋が絶対条件で日本人生徒が少ない学校を探しているなら要チェックです。