「フィリピン留学で虫は避けられる?」
結論から言うと、完全回避は不可能です。
しかし適切な対策で95%以上は回避できます。 弊社は2009年からフィリピン留学サポートを行い、5,000人以上の留学生をサポートしてきました。その経験から、虫問題は「知識と準備」で大きく防げることが分かっています。
今回は虫と話せる不思議な能力を持つスタッフが、ゴキブリ・アリ・蚊への独占インタビューを行ないました。
彼らの生態を理解し、そこから科学的に効果的な対策を導き出します。「虫が苦手!!」という方にこそ読んでいただきたい内容です。
コンテンツ
フィリピン留学で遭遇する虫の実態|統計データと現地調査
弊社がこれまで無作為に実施してきた留学生アンケートによると、留学中に虫を見かけたことがある人は約80%でした。ただし、「日常的に困っている」と回答したのは20%にとどまり、適切な対策を知っているかどうかで、快適度は大きく変わることがうかがえます。
フィリピン留学中に遭遇する虫トップ3
- 蚊(95%が遭遇)- 刺されると痒みが長期化。デング熱のリスクもあり最も対策が重要
- アリ(70%が遭遇)- 頻繁に見かけるが、被害は比較的軽微
- ゴキブリ(45%が遭遇)- 見た目の不快感が大きい。出現は寮の管理状態に依存。運も左右する。
季節別の傾向:
- 雨季(6-11月):湿度が高く、全般的に虫の活動が活発
- 乾季(12-5月):雨季より少ない印象だが、見ないわけではない
バギオ以外のエリアの場合、年間平均気温26-27度、湿度70-80%という高温多湿な気候が、虫にとって絶好の環境となっています。しかし裏を返せば、彼らが好む条件を理解しその逆の環境を作れば、遭遇率は劇的に下げられるのです。
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【特別企画】虫たちへの独占インタビュー|彼らの本音を探る
虫対策の第一歩は「敵を知ること」。今回、フィリピンの学校寮に生息する代表的な3種の虫に、特別インタビューを実施しました。
虫たちの本音対談:「フィリピン留学の寮、最高ですよね?」
本日はお集まりいただきありがとうございます。まずは自己紹介からお願いします。
ゴキブリ(G氏) – 夜行性のサバイバリスト

- 生存歴:約3億年(恐竜より古い)
- 特技:暗闇での高速移動、わずかな隙間への侵入
- 弱点:乾燥、明るい場所、ハッカ系の香り
G氏:ゴキブリです。僕らは夜行性で、もう何億年も地球で生きてる一族の末裔です。正直言って、フィリピンの寮は僕らにとって天国ですね(笑)
アリ(A氏) – 組織力で生きる戦略家

- 生息形態:コロニー単位(数千~数万匹)
- 特技:匂いの道筋作り、集団での運搬
- 弱点:侵入経路の遮断、餌の完全除去
A氏:アリ代表です。僕は基本的にチームプレイヤーで、仲間と一緒に行動するのが好き。甘いものには目がないんですよ。
蚊(M氏) – 夕暮れのハンター

- 活動時間:主に夕方16-19時、明け方
- 特技:二酸化炭素と体温の感知
- 弱点:風、防虫剤、蚊帳
M氏:モスキートと申します。夜になると活動的になるタイプです。血液型?全部好きですよ、選り好みしません(笑)
Q1「あなたが最も好む環境を教えてください」
G氏(ゴキブリ): 「私たちが最高に快適と感じるのは、①暗い、②湿度が高い、③食べ物が豊富、④隠れる場所がある、この4条件が揃った環境です。
つまり僕らは暗くて湿気があって、食べ物のカスが散らばってるような場所が最高です。特にキッチンの隅、冷蔵庫の裏、段ボール箱の隙間なんかは落ち着きますね。夜中にキッチンに行くと、食べかけのお菓子の袋とか、洗ってない食器があったりすると、もう最高のディナータイムですよ。」
A氏(アリ): 「私たちは甘いものと水分が大好物です。お菓子の食べカスや、飲みかけのジュース、砂糖のこぼれた跡などがあれば、すぐに仲間に知らせます。一度侵入ルートを確立すると、匂いの道筋(フェロモントレイル)を作るので、何百匹もの仲間が次々とやってきます。ドアの下の隙間や、窓のわずかな開口部も、私たちには立派な入り口です」
M氏(蚊): 「私たち蚊にとって理想的なのは、淀んだ水場の近くです。幼虫(ボウフラ)の時期を水中で過ごすので、バケツの水たまり、排水溝の水などがあると繁殖しやすいです。
成虫になってからは、捨てられたペットボトルの飲み残し。あと、風通しが悪くて湿気がこもる部屋は快適ですね。人間が寝静まった夜中、汗をかいて無防備になってる留学生の部屋は、まさに私たちの狩場です。二酸化炭素と体温を頼りに、あなたを見つけます」
Q2「逆に、どんな環境は避けたいですか?」
G氏(ゴキブリ): 「正直に言うと、明るくて乾燥している場所は苦手です。湿度50%以下になると活動しづらい。それと、食べ物が一切ない環境も困ります。ハッカやユーカリ系の香りも嫌いですね。あと、人間が頻繁に掃除をして、私たちの隠れ場所をなくすのは本当に困ります(苦笑)」
A氏(アリ): 「侵入経路が完全に塞がれていて、中に餌が一切ない環境では、私たちは諦めます。特に、ドアの下にテープやシールを貼られたり、窓の隙間を埋められたりすると、組織全体で別の場所を探しに行くしかありません。餌の密閉管理も効果的です」
M氏(蚊): 「風が強い場所は飛びづらいので避けます。扇風機やサーキュレーターで空気を循環させられると、かなり活動しにくくなります。あと、DEET(ディート)やイカリジン成分の防虫剤の香りは、私たちの感知能力を狂わせるので苦手。蚊帳の中に入れないのも困りますね」
Q3「人間の行動で、あなたが『助かる』と思うことは?」
G氏(ゴキブリ): 「食べカスをそのまま放置してくれるのは本当に助かります。ゴミ箱にフタがないのも最高です。あと、夜間に電気をつけっぱなしで寝る人がいますが、私たちは暗闇が好きなので、むしろ電気を消してもらった方が…いや、これ以上は言わない方がいいかもしれませんね(笑)」
A氏(アリ): 「飲みかけのペットボトルや缶をそのまま置いてくれると、水分補給に便利です。お菓子の袋を開けっ放しにしてくれる人も。特に疲れて帰ってきて、片付けずに寝てしまう日とかは、私たちにとって大チャンスです」
M氏(蚊): 「窓を開けっ放しにしてくれるのが一番助かります。薄着で外に出てくれたり、虫除けスプレーを使わなかったりするのも。あと、夕方の活動時間に外でおしゃべりしている人たちは、格好の標的です」
Q4「最後に、人間へのメッセージをお願いします」
G氏(ゴキブリ): 「私たちは決して人間を困らせたくて存在しているわけではありません。ただ生きているだけです。清潔と乾燥を保ち、食べ物を適切に管理してくれれば、お互いに会わずに済みます。それが平和的な共存の道だと思います」
A氏(アリ): 「小さな隙間も、私たちにとっては立派な侵入ルートです。徹底的に塞いでください。そして餌を断てば、私たちは自然と別の場所に移ります。中途半端な対策が一番困るんです。やるなら徹底的に、がお互いのためです」
M氏(蚊): 「夕方の対策が最重要です。その時間帯の行動を見直してください。長袖を着る、虫除けを塗る、扇風機を回す。これだけで、私たちとの遭遇率は90%減ります。デング熱のリスクもあるので、真剣に対策してほしいです」
インタビューから学ぶ!科学的に正しい5つの虫対策
虫たちの本音から効果的な対策が見えてきました。ここからは具体的な実践方法を解説します。
【対策1】環境コントロール:虫が嫌がる部屋作り
湿度を上げないことが重要
- 方法:エアコンの除湿機能の利用と扇風機
- 効果:ゴキブリの活動率が低下
明るさと風の確保
- 日中はカーテンを開けて日光を入れる
- 扇風機で空気循環(蚊対策に特に効果的)
【対策2】食品管理の徹底:餌を断つ戦略
完全密閉が鉄則
- お菓子・パン類:ジップロック+密閉容器や冷蔵庫への保管
- 飲料:飲みかけは冷蔵庫へ、常温放置NG
- ゴミ処理:ビニール袋で密閉してから廃棄。毎日捨てよう
推奨製品(フィリピン現地入手可能)
- ジップロックタイプのフリーザーバッグ(SM Mall等で入手)
【対策3】防虫剤・忌避剤の配置
効果的な成分と配置
- ゴキブリ対策:ホウ酸団子(角や暗い場所に配置)、ハッカ油スプレー
- アリ対策:レモンやシナモンの香り
- 蚊対策:DEET成分の虫除けスプレー
フィリピン現地で入手できる製品
- Baygon(ゴキブリ・アリ用スプレー)
- OFF! Lotion(虫除けローション、DEET配合)
【対策4】蚊対策の時間帯別戦略
最重要時間帯:夕方16時以降
- 長袖・長ズボンの着用
- 虫除けスプレーの使用(2-3時間ごとに再塗布)
- テラス席は風通しの良い場所を選ぶ
就寝時の対策
- 部屋に蚊がいる場合は、わざとおびき寄せて駆除してから寝る
- エアコンまたは扇風機で空気を循環
【対策5】日常習慣の見直し
寝る前の5分ルーティン
- 食べカスのチェックと清掃
- ゴミの密閉確認
- 飲みかけ容器の片付け
- 窓・ドアの閉め忘れ確認
- 長袖の着用や虫よけスプレーの使用
- シンクや排水溝などの水たまり除去
実践的な虫対策まとめ
ゴキブリ対策
- 食べ物の管理徹底:食後はすぐに片付け、密閉容器に保管
- 清掃の習慣化:特にキッチン周り、夜寝る前の簡単な掃除
- 侵入経路の封鎖:排水口にネット、壁の隙間をシリコンで埋める
- ホウ酸団子の設置:入手ができれば、キッチン下、洗面所、ベッド下などに配置
- 忌避剤の活用:ペパーミントオイルやレモングラススプレー
アリ対策
- 甘味料の厳重管理:砂糖、お菓子、ジュースは密閉容器へ
- こまめな拭き掃除:酢水やレモン水で床やデスクを拭く
- 侵入ルートの特定と遮断:アリの行列を見つけたら殺虫剤で対処
- ゴミの即日処理:食べ物のゴミは当日中に外のゴミ箱へ
- シャワー用品の管理:甘い香りのボトルは密閉できる棚に保管
蚊対策
- 水場の徹底管理:使わない水は捨てる、容器は逆さ保管
- 網戸と窓の確認:破れがあれば補修テープで修理
- 虫除けの常備:DEET 30%以上の虫除けスプレー携帯
- 室内環境の整備:扇風機で空気循環、あれば蚊取り線香や電気式蚊取り
- 就寝時の防御:長袖長ズボン着用、または蚊帳の使用
よくある質問(FAQ)|虫対策Q&A
Q: 虫が全くいない学校はありますか?
A: 正直に言うと、フィリピンの高温多湿な気候では、完全にゼロは困難です。ただし、新築寮や、清掃・衛生管理が徹底されている学校では遭遇率が大幅に低くなります。弊社では学校の衛生管理レベルを事前にお伝えし、虫が苦手な方には特に清潔な環境の学校を推奨しています。
Q: 虫除けスプレーは日本から持参すべき?
A: 現地でもDEET配合の虫除けは入手できますが、肌に合うものを日本から持参するのが安心です。特に敏感肌の方は、使い慣れたものを持参し、追加は現地購入という形がベストです。
Q: ゴキブリを見つけたらどうすれば?
A: まず落ち着いて、スリッパや新聞紙で対処するか、殺虫剤「Baygon」を使用します。重要なのは、見つけた場所の清掃と侵入経路の特定です。1匹見たら周辺に複数いる可能性があるため、予防措置を強化しましょう。
Q: 学校に虫対策をリクエストできる?
A: 多くの学校で定期的な消毒作業を実施しています。そのうえで自分でできることを行ないましょう。特に衛生面で問題がある場合は、学校スタッフに相談してください。
Q: 虫が理由で途中帰国する人はいる?
A: 弊社の16年間の実績では、虫だけが理由で途中帰国したケースは0件です。最初は驚いても、対策を実施することで多くの方が適応できています。ただし、極度の虫恐怖症の方には、事前に現実的な期待値をお伝えし、虫の出現率が低いホテル滞在の学校もご提案します。
まとめ:虫と上手に付き合うフィリピン留学のコツ
フィリピン留学における虫問題は「避けられないが、対策で95%以上は軽減可能」というのが、16年5,000人以上のサポートをしてきた弊社の見解です。
重要なポイント3つ:
- 知識が最大の武器:虫の生態を理解することで、効果的な対策が見えてくる
- 予防が9割:遭遇してから対処するより、遭遇しない環境作りが重要
- 学校選びと日常習慣の両輪:衛生管理が良い学校を選び、自分でも対策を実施する
虫の存在は確かに不安要素ですが、それ以上にフィリピン留学には価値があります。費用対効果の高さ、マンツーマンレッスンの充実度、温かい現地の人々との交流。これらのメリットを最大限に享受するために、虫対策は必要な「準備」の一つと捉えましょう。
弊社は、虫が苦手な方にも安心して留学していただけるよう、衛生管理レベルの高い学校の情報提供をいたします。
虫が苦手だけどフィリピン留学に興味がある方、まずはお気軽にご相談ください。あなたに合った学校選びと、具体的な対策方法をアドバイスいたします。
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